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3回リサイタルシリーズ@芦屋

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大井浩明・ピアノリサイタル2011 in 芦屋(全3回)

3回リサイタルシリーズ@芦屋_c0050810_5184150.jpg山村サロン
〒659-0093 芦屋市船戸町4-1-301 (ラポルテ本館3F)
[JR芦屋駅下車、改札を右折、直進して陸橋を渡り、その方向のままラポルテ本館に入り、エスカレーターを1階ぶんのぼった正面。所要時間2~3分]

チケット:全自由席 前売り¥2500 当日¥3000
3回通しパスポート ¥7000
予約/問い合わせ●山村サロン
TEL 0797-38-2585 FAX 0797-38-5252
yamamura@y-salon.com (@を半角にして下さい)


3回リサイタルシリーズ@芦屋_c0050810_2223758.jpg【第1回公演】
2011年6月18日(土)18時開演/17時30分開場  (※)森本英希(フルート助演)
●P.ブーレーズ(1925- ):《ソナチネ》(1946)(※)、《第1ソナタ》(1946)、《第2ソナタ》(1948)、《第3ソナタ》(1956~57)
田村文生(1968- ):《きんこんかん Ding Dong Ding》 (2011、委嘱初演)
山路敦司(1968- ):《通俗歌曲と舞曲 第一集より From "Popular Songs and Dances Vol.1"》(2011、委嘱初演)
●夏田昌和(1968- ):ガムラフォニーII (2009)
●望月京(1969- ):メビウス・リング(2003)


3回リサイタルシリーズ@芦屋_c0050810_2231978.jpg【第2回公演】
2011年7月16日(土)18時開演/17時30分開場
●カールハインツ・シュトックハウゼン(1928-2007):ピアノ独奏のための《自然の持続時間 Natürliche Dauern》(2005/06)(全24曲、約140分) 日本初演

【第3回公演】
2011年8月27日(土)18時開演/17時30分開場 
●塩見允枝子(1938- ):《フラクタル・フリーク》(1998/2002) ~I. カスケード CAsCAde、II. 鏡の回廊 A Mirror Cloister、III. パラボリック Parabolic、彩られた影 Animated Shadows
●G.リゲティ(1923-2006、没後5周年):《18の練習曲集》(1985~2001) ~I.反秩序、II.開放弦、III.阻まれた打鍵、IV.ファンファーレ、V.虹、VI.ワルシャワの秋、VII.伽藍梵論、VIII.メタル、IX.眩暈、X.魔法使いの弟子、XI.宙ぶらりん、XII.組み合わせ模様、XIII.悪魔の階段、XIV.無限柱、XV.白の上の白、XVI.イリーナへ、XVII.勝手にしやがれ、XVIII.カノン 
《+25度の超辛口三題》
  20世紀初頭の「阪神間モダニズム」の隆盛以来、その中核を担う芦屋市(兵庫県)の芸術史的重要性は言うを俟たない。その中にあって、能舞台にハンブルク・スタインウェイを設えた芸術サロン「山村サロン」は、創設以来四半世紀以上に亘り、極めてユニークな活動を展開してきた。
  今回、山村サロンがプロデュースするのは、現代音楽演奏で国際的に名高い大井浩明(京都市出身)の3回連続リサイタル・シリーズである。大井は1992年12月に若手作曲家への委嘱新作によるリサイタルを山村サロンで開催、これは彼のその後の活動の原点となった。翌々年には、西村朗の命名による《Portraits of Composers (POC)》 シリーズの第1回公演として、西村の全ピアノ曲(「ピアノ・ソナタ」初演を含む)による作品個展を開催。以来、山村サロンとの縁は深い。
   今回のシリーズでは、まず大井と同い齢の4人の作曲家、田村文生(神戸大発達科学部准教授)、山路敦司(大阪電気通信大総合情報学部教授)らの新作に合わせて、昨年85歳を迎えた巨匠ピエール・ブーレーズの若き日の傑作、ピアノ・ソナタ全3曲が取り上げられる。フルート・ソナチネで客演する森本英希は、コレギウム・ムジクム・テレマン(大阪)のトラヴェルソ奏者であり、大井との共演は上記《POC》第2回公演「甲斐説宗遺作個展」以来、16年ぶりと言う。続いて、20世紀を代表する作曲家、故カールハインツ・シュトックハウゼンが死の前年に完成させた、ピアノ連作《自然の持続時間》(140分)の全曲日本初演。この大作の最初の3曲は、シュトックハウゼン最後の来日(2005)の際、滞在先の京都で書き始められたものである。最終回は、NYフルクサスで活躍した前衛アーティスト塩見允枝子(大阪府箕面市在住)の大作《フラクタル・フリーク》と、塩見と交流もあった故ジェルジ・リゲティ(没後5周年)のピアノのためのエテュード集全18曲。生前リゲティは、マンデルブロのフラクタル幾何学に多大な霊感を受けた事を、公言して憚らなかった。いずれも「阪神間モダニズム」の名に恥じぬ、首都圏でも前代未聞の意欲的プログラミングである。
  ぴりりとした辛口の現代曲が少ないとお嘆きの貴兄に、超辛口の3回のリサイタルをお贈りする。

by ooi_piano | 2011-05-14 22:06 | コンサート情報 | Comments(0)

3/22(金) シューベルト:ソナタ第21番/楽興の時 + M.フィニッシー献呈作/近藤譲初演


by ooi_piano