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5月15日(水) ハイドン《エステルハージ・ソナタ集》全6曲

感想集 http://togetter.com/li/504368
F.J.ハイドン:エステルハージ・ソナタ集 Hob.XVI:21-26(1773年/全6曲)

c0050810_1213720.jpgクラヴィコード/大井浩明
お話/伊東信宏(大阪大学大学院教授、『ハイドンのエステルハージ・ソナタを読む』(春秋社刊)著者)
 ※伊東氏の本は現在入手困難となっております。カフェにて事前に御覧頂けます。

5月15日(水)20時 (19時半開場) 全自由席 2000円
会場:カフェ・モンタージュ http://www.cafe-montage.com/
お問い合わせ:075-744-1070 montagekyoto@gmail.com
予約フォーム http://www.cafe-montage.com/mail/mail.html



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《多彩で、スリリングで、驚きに満ちた音楽》
c0050810_12135354.jpg  この6曲からなるソナタ集は1774年(ハイドン42才、モーツァルト18才、ベートーヴェン4才)に、ハイドンが生涯で初めて自ら出版した作品集で、当時ハイドンが仕えていたエステルハージ家の「豪奢王」 ミクローシュ・エステルハージに捧げられました。
  現在ではハイドンのピアノソナタとして広く知られているこれらの作品ですが、作曲された当時、バロック期に盛んに使われてきたチェンバロから、当時新しく開発されたフォルテピアノへの移行期だとされています。
  クラヴィコードはちょうどその時期に、チェンバロにもフォルテピアノにも対応できる大変に有効な家庭楽器として広く普及していました。
  ハイドン自身、同時代の他の作曲家と同様、作曲に際してクラヴィコードを用いていたと考えられています。クラヴィコード特有の微かなニュアンスの音楽を誘発する特質が、『エステルハージ・ソナタ』の頃に現れる本格的な緩徐楽章などに影響しているのかもしれないとのことです。
  クラヴィコードの発音は、その繊細さゆえに力強い表現には適さない。――というのは、それが不可能なのではなくて単に技術的に難しいということにすぎません。それを演奏家が乗り越えたときに得られるクラヴィコードならではのダイナミックな表現は、ハイドンの音楽がもたらす驚きの感覚と良く呼応することでしょう。
  大都市から離れたエステルハージ宮の中で、ある意味世間から隔離されたところでこそ発揮されたといわれるハイドンならではの様式美と逸脱、そして飛躍。小さな驚きの連続が、みなさんの心にどのような形で残るのでしょうか。
  古典音楽の父とすごす、この世で一番静かな音楽会。どうぞご期待ください。

■F.J.ハイドン:エステルハージ・ソナタ集 Hob.XVI:21-26(1773年/全6曲)
ソナタ ハ長調 Hob.XVI:21 
 I. アレグロ モデラート II. アダージョ III. フィナーレ:プレスト
ソナタ ホ長調 Hob.XVI:22
 I. アレグロ モデラート II. アンダンテ III. フィナーレ:テンポ・ディ・メヌエット
ソナタ ヘ長調 Hob.XVI:23
 I. アレグロ II. アダージョ III. フィナーレ:プレスト
ソナタ ニ長調 Hob.XVI:24
 I. アレグロ II. アダージョ III. フィナーレ:プレスト
ソナタ 変ホ長調 Hob.XVI:25
 I. モデラート II. テンポ ディ メヌエット
ソナタ ニ長調 Hob.XVI:26
 I. アレグロ・モデラート II. 逆行のメヌエット - トリオ III. フィナーレ:プレスト


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伊東信宏『ハイドンのエステルハージ・ソナタを読む』(春秋社刊)
・はじめに
■《第1章》 クレオールとしてのハイドン
1.境界のうえで
2.軍事と音楽
3.all ’Ongarese(「ハンガリー風に」)
4.作曲という奇略
■《第2章》 多彩さのアレンジ
1.「クラヴィーア・ソナタ」?
2.ハイドンのクラヴィーア・ソナタを概観する
3.様式の「新しさ」
4.「音楽の花束」
5.多彩さ・質感・戦術
■《第3章》 冒頭楽章の戦術
1.「新しい」様式—第36番第1楽章
2.「古い」様式—第37番第1楽章
3.身体的連想—第38番第1楽章
4.もう一つの解ー第39番第1楽章
5.テクスチュアについて—第40番第1楽章
6.幻惑されること—第41番第1楽章
■《終章》 ハイドンを「読む」ということ
1.ブレに賭ける
2.動機、和声、形式の分析ではない
3.既成のストーリーをなぞらない
4.「作品」と「社会」への視点
・あとがき
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by ooi_piano | 2013-05-06 16:20 | Beethovenfries2013 | Comments(0)
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