ベートーヴェン:初期弦楽四重奏曲第1番~第6番(ピアノ独奏版) 日本初演

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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全曲ツィクルス(全6回公演)
~ヴィンクラー、タウジッヒ、アルカン、サンサーンス、ルビンシテインらによるピアノ独奏版~


ピアノ独奏:大井浩明
入場料:2000円(全自由席) ※各公演終了後にワイン付レセプションあり(無料)
カフェ・モンタージュ(京都) http://www.cafe-montage.com/ (地下鉄「丸太町」徒歩5分)
〔お問い合わせ〕 カフェ・モンタージュ 075-744-1070 montagekyoto[at]gmail.com 〔予約フォーム〕 http://www.cafe-montage.com/mail/mail.html

c0050810_11443757.jpg【第1回公演】 6月19日(水) 20時(19時半開場)
■弦楽四重奏曲第1番ヘ長調作品18-1
 第1楽章 Allegro con brio - 第2楽章 Adagio affettuoso ed appassionato - 第3楽章 Scherzo: Allegro molto - 第4楽章 Finale: Allegro
■弦楽四重奏曲第2番ト長調作品18-2《挨拶 Komplimentierungsquartett》
 第1楽章 Allegro - 第2楽章 Adagio cantabile / Allegro - 第3楽章 Scherzo. Allegro - 第4楽章 Allegro molto quasi presto
■弦楽四重奏曲第3番ニ長調作品18-3
 第1楽章 allegro - 第2楽章 Andante con moto - 第3楽章 Allegro - 第4楽章 Presto
〔ルイ・ヴィンクラー(1820-1886)編曲によるアンリ・リトルフ社版(ブラウンシュヴァイク、1865年刊)を使用〕

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【第2回公演】 6月23日(日) 15時 (14時半開場)
■弦楽四重奏曲第4番ハ短調作品18-4
 第1楽章 Allegro ma non tanto - 第2楽章 Scherzo,Andante quasi Allegro - 第3楽章 Menuetto Allegretto - 第4楽章 Allegro / Prestissimo
■弦楽四重奏曲第5番イ長調作品18-5
 第1楽章 Allegro - 第2楽章 Menuetto - 第3楽章 Andante cantabile - 第4楽章 Allegro
■弦楽四重奏曲第6番変ロ長調作品18-6《マリンコニア》
第1楽章 Allegro con brio - 第2楽章 Adagio ma non troppo - 第3楽章 Scherzo, Allegro - 第4楽章La Malinconia, Adagio / Allegretto quasi Allegro
〔ルイ・ヴィンクラー(1820-1886)編曲によるアンリ・リトルフ社版(ブラウンシュヴァイク、1865年刊)を使用〕

c0050810_11462367.gif  ベートーヴェンの弦楽四重奏は、オリジナルではむかし大学アマオケの友人達とラズモフスキー・セットや第15番・第16番あたりを遊びで合わせた程度で(私はチェロ)、主にピアノ連弾版で楽しんで来ました。作曲者自編による珍品、《大フーガ》連弾版op.134は二度ほどコンサートで弾きましたが、《春の祭典》連弾版に匹敵するほど難しく、しかも期待したほどはお客さんにも受けませんでした。
  2008/09年のフォルテピアノ各種によるソナタ/交響曲チクルスでは、19世紀前半の楽器(J.B.シュトライヒャー、プレイエル等)で弦楽四重奏も幾つか取り上げ、NHK-BS番組では1817年ブロードウッド(6オクターヴ)で《大フーガ》独奏版を収録、放映されました。(ところで、曲りなりにも「古楽器」で《大フーガ》を演奏した例って、これがほとんど唯一では?!070.gif
  《大フーガ》を連弾版と独奏版の両方で弾いてみて愕然としたのは、連弾(二人の奏者)でさえ解釈を統一するのは至難、という今更ながらの現実です。いわんや4人の奏者をや。《フーガの技法》等でも、通奏低音(コンティヌオ)抜きのコンソート合奏には、話芸の流れに沿ってカメラがパンされていないもどかしさを感じてきました。17世紀末のムーシカ・スペクラーティーワ(思弁的音楽)と同様、《大フーガ》も「一つの脳と身体で」取り組んでみて初めて気付く和声や対位のアラベスクがあります。ベートーヴェンの弦楽四重奏のピアノ独奏版は、CDに収録した第1番第1楽章からして弾き易いとは言い難いものですが、なにせ「人類最高の至宝」を含む連作なので、放っておく手はありません。

c0050810_11472827.gif  今回のチクルスは、「ピアノ独奏で弾く」のが最も大きな特徴ですけれども、実は、「番号順で弾いてゆく」、というのも、それに負けないくらい例外的なポイントです。
  上記2008/09年のソナタ公演では、時代別・様式順の6種類のフォルテピアノで弾き分けるために、否応なく「番号順」で全32曲を演奏していきました。モダンピアノの場合は、ニックネーム付のソナタや短調のソナタを満遍なく混ぜ合わせるのが普通です(客集めと客受けのため)。
  弦楽四重奏についても、特に初期の6曲を独立してがっつり取り上げるのは、よほど古楽器のカルテットでもやらない事では無いでしょうか。弦楽四重奏は初期(第1番~第6番)、中期(第7番~第11番)、後期(第12番~第16番)にきれいに3分割されますが、初期の作品18全6曲というのは若書きの未熟作では決して無く、ピアノソナタで言えば「5オクターヴのチェンバロでも弾ける」前半15曲、すなわち『悲愴』『ソナチネ』『月光』『葬送』『田園』を含む「初期」の総仕上げとして、万全の自信をもって出版されたものです。この第1番~第6番の弦楽四重奏と第1番・第2番の交響曲をもって、ベートーヴェンは完全に師ハイドンに引導を渡し、過去の自分との決別文をしたため(ハイリゲンシュタットの遺書)、いよいよ新世界へと突入します。

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c0050810_11475660.gif〔第三回〕7月17日(水)20時 《ラズモフスキーセット全曲》第7番ヘ長調Op.59-1、第8番ホ短調Op.59-2、第9番ハ長調Op.59-3
〔第四回〕7月21日(日)15時 第10番変ホ長調Op.74 《ハープ》、第11番へ短調Op.95 《セリオーゾ》、第12番変ホ長調Op.127
〔第五回〕8月28日(水)20時 第13番変ロ長調Op.130、《大フーガ》変ロ長調Op.133、第14番嬰ハ短調Op.131
〔第六回〕9月1日(日)15時 第15番イ短調 Op.132《感謝の歌》、第16番ヘ長調 Op.135 
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by ooi_piano | 2013-06-17 23:35 | Beethovenfries2013 | Comments(0)