Blog | Hiroaki Ooi


8/25(金) ソラブジ《オープス》& 古川聖《ノベレッテ集》完演
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7/13(土) 細川俊夫・全ピアノ曲ほか

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c0050810_65335.jpg大井浩明・連続ピアノリサイタル2013 in 芦屋
Hiroaki OOI Klavierabend-Reihe
《STOCKHAUSEN UND DANACH》


山村サロン (JR芦屋駅前)
〒659-0093 芦屋市船戸町4-1-301 (ラポルテ本館3階)
チケット:全自由席 前売り¥2500 当日¥3000
予約/問い合わせ: 山村サロン 0797-38-2585 yamamura (at) y-salon.com
[チラシpdf http://twitdoc.com/20SS]

【第2回】 2013年7月13日(土)18時開演(17時30分開場)
――――細川俊夫の全ピアノ作品とラッヘンマンの大作

c0050810_0191477.jpg●H.ラッヘンマン:《エコー・アンダンテ》(1961/62) 約10分
●細川俊夫:《メロディアII》(1977/78)、《夜の響き》(1994/96) 約15分
●L.ノーノ:《苦悩に満ちながらも晴朗な波》(1976) [音響/有馬純寿] 約15分
 ~小休憩(約5分)~
●細川俊夫:《ピエール・ブーレーズのための俳句》(2000/03)、《舞い》(2012) 約6分
●H.ホリガー:《パルティータ》(1999) 約30分

⌒⌒⌒⌒休憩約20分⌒⌒⌒⌒

檜垣智也:《栞》(2013) 委嘱新作初演 約10分
●細川俊夫:《エチュード I/II》(2011/13) 約13分
●H.ラッヘンマン:《セリナーデ》(1997/98) 約30分

───────
[関連レクチャー@神戸大学] 「シュトックハウゼンとバッハ」
7月16日(火)10:40~12:10、13:20~14:50(2コマ) 神戸大学発達科学部(鶴甲キャンパスC棟111教室) 外部聴講問い合わせ: bunsay[at]kobe-u.ac.jp

c0050810_653660.jpg細川俊夫 Toshio HOSOKAWA, composer
1955年広島生まれ。1976年渡独、ベルリン芸術大学で尹伊桑に、フライブルク音楽大学でクラウス・フーバーに師事。日本を代表する作曲家として、欧米の主要なオーケストラ、音楽祭、オペラ劇場等から次々と委嘱を受け、国際的に高い評価を得ている。2004年エクサンプロヴァンス音楽祭の委嘱による2作目のオペラ《班女》(演出=A.T.d.ケースマイケル)、2005年ザルツブルク音楽祭委嘱のオーケストラ作品《循環する海》(世界初演=ウィーン・フィル)、ベルリン・フィルとバービカン・センター、コンセルトヘボウの共同委嘱による《ホルン協奏曲─開花の時─》といった作品は、大野和士、V.ゲルギエフ、F.ウェルザー=メスト、S.ラトルなど、世界一流の指揮者たちによって演奏されている。2001年ベルリン芸術アカデミー会員に、2012年バイエルン芸術アカデミーの会員に選出。現在、武生国際音楽祭音楽監督、東京音楽大学およびエリザベト音楽大学客員教授。

c0050810_662923.jpg  《メロディア II》(1977/78)は、ベルリン芸大時代に尹伊桑クラスで、調性的な要素を用いる、という課題の元に作曲された初期の習作。1977年同大学生コンサートで発表され、翌年に改訂、フランクフルトのアルテ・オパーにおけるゲオルク・フリードリッヒ・シェンクのリサイタルで1979年4月20日に初演。
  《夜の響き》(1994/96)は、師クラウス・フーバーの70歳を記念して、彩の国さいたま芸術劇場委嘱により同劇場オープニング公演のための作曲。1994年10月15日野平一郎により初演。1996年に改訂、同年4月13日に同じく野平により初演。「曲は、短い俳句のような部分が6つ、連句のように連ねられている。ヴェーベルンの歌曲(作品17の第Ⅱ番)の音列を基礎として、それを独自の方法で変奏させた。本歌のなかのひとつの要素を、次の歌の構成要素として、展開し変奏させていく。私は、音が響き聴こえてくる世界と共に、聴こえない、余白の世界(間の部分)をほんの少しでも変化させたいと思う」。
  《ピエール・ブーレーズのための俳句 ―75歳の誕生日に―》(2000/03)は、ロンドン・サウスバンク・センターでおこなわれた、ブーレーズ生誕75周年記念コンサートのために作曲され、ベリオ《インテルリネア》・カーター《ルトゥルヴァイユ》・リンドベルイ《ジュビリー》・陳銀淑《粒子》等とともに、2000年3月26日ロルフ・ハインドにより初演。2003年改訂、同年4月11日ルツェルンにて、ピエール=ロラン・エマールにより初演。

c0050810_671067.jpg  《舞い》(2012)は、ショット出版社社長ペーター・ハンザー=シュトレッカー博士の70歳を記念して、26ヶ国・70人の所属作曲家に「我々の時代の舞曲」をテーマに新作ピアノ曲を委嘱した、《ペトルーシュカ・プロジェクト》の一環として作曲。邦人作曲家への委嘱は、細川俊夫《舞い》、湯浅譲二《サーカス・ヴァリエーションから「ワルツ」》、一柳慧《ワルツ - 鹿爪》、梁邦彦《詩的な舞曲》、権代敦彦《このキスを全世界に》の五人である。「日本の古代の舞楽(ダンス)音楽、『青海波』(せいがいは)は、源氏物語の中でも描写される名曲で、波のうねりを表現するシンプルなメロディーと、その背景に最初から最後まで同じリズムの伴奏が、時のサイクルの象徴のように繰り返される。まるでミニマルミュージックのような単調な繰り返しが特徴的な舞いの音楽である。このピアノ曲は、左手の伴奏に打楽器のリズムを模倣したリズムパターンが刻まれ、右手は、装飾音の多い雅楽的なメロディーが反復される」。
  《エチュードI ―2つの線―》(2011/12)は、エルンスト・フォン・ジーメンス音楽財団の助成により、ブゾーニ国際ピアノコンクール(伊ボルツァーノ)の本選課題曲として作曲され、2011年8月27日及び28日にファイナリスト達によって初演された。翌年最終部を補作、2012年4月29日伊藤恵により東京にて献呈初演。「《2つの線》という題名は、私の音楽の特徴である音の書道(カリグラフィー)をピアノの旋律のラインで描こうとしたことに由来する。右手と左手の2つの線は、陰と陽(影と光、女性原理と男性原理)のように、互いに補完しあいながら、独自の音の宇宙を形成していく」。
  《エチュードII ―点と線―》(2012)は、中電不動産株式会社の委嘱、2013年2月8日名古屋にて小菅優により献呈初演。「《エチュード II》は、本来線的な形態を持ったもの、二つの線(メロディー)を解体して、それを点として提示する。その点は、装飾音を持ちながら、あたかも線香花火が一つの中心から静かにその周辺に破裂して点滅するように、音のコスモスが形成される。その点の元々の線は、自由なカノンのように、時間を様々にずらして重層されていく。そうした点的な部分と、線的なメロディーが静かに余韻として重なり合い、ハーモニーを形成していく部分が、交互に提示される。夜の闇に静かに破裂する線香花火のような孤独な音たち」。


檜垣智也 Tomonari HIGAKI, composer
c0050810_684775.png  1974年山口県生まれ。愛知県立芸術大学大学院修了。フランス留学中にアクースマティックの作曲と演奏で注目を浴びる。2003年に日本へアクースモニウムを紹介し、国内でもコンサート活動を始める。数多くの音楽祭やコンサート・シリーズの設立・運営・企画にも携わっている。記録された音響とその空間表現をテーマに活動を展開。九州大学大学院、愛知県立芸術大学大学院、大阪芸術大学、同志社女子大学講師。現代音楽プロダクションMOTUS(パリ)と国際アクースマティック芸術祭FUTURAの常勤演奏家及び講師。

《栞》(2013、委嘱新作初演) I. - II. - III. - IV. Wiegenlied - V.
 この作品「栞」は、私のピアノ小品集「オルドル」と「第3オルドル」から選び出し大幅に改訂した楽章と、新たに書き加えた楽章を纏めたものである。どの楽章もとても短く、楽想がはっきりとしている。限定された音によるシンプルな音形とシーケンス、また特殊奏法によるノイズを、それぞれ音響オブジェとして取り扱い、電子音楽の基本的な音響構成原理(コンビネーション、スーパーポジション、アキュムレーション、ループなど)に基づいて作曲した。なお第4楽章「Wiegenlied」は、有名なフランツ・シューベルトのそれをベースに作曲した。
 大井浩明さんには、このピアノ小品集を纏めるきっかけを頂き、とても感謝している。この芦屋のリサイタルシリーズのプログラムは、網羅的で大変ユニークなものである上、さらに1ヶ月毎に全く違うプログラム(それもどれも超難曲)を弾かなければならない。それは大井さんにしかできない音楽の未来に向けた黙示録であるように思う。そこにそっと挟み込まれる栞のような作品になれば幸いである。(檜垣智也)
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by ooi_piano | 2013-07-04 05:48 | Stockhausenfries2013 | Comments(0)
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