8/25(金) ソラブジ《オープス》& 古川聖《ノベレッテ集》完演


by ooi_piano

4/26(日) マーラー《巨人》+第10番 ピアノ独奏版 日本初演

感想集 http://togetter.com/li/809779

ピアノによるマーラー交響曲集
Mahlers Sinfonien am Klavier vorgetragen


公園通りクラシックス  Koen-Dori Classics, Tokyo
(東京都渋谷区宇田川町19-5 東京山手教会B1F)
全自由席 3,000円  http://k-classics.net/
予約・問い合わせ tel. 080-6887-5957 book.k-clscs[at]ezweb.ne.jp


c0050810_1075718.jpg【第一回公演】
2015年4月26日(日)19時開演(18時半開場) Sunday, April 26, 2015, 7 PM
大井浩明/ピアノ独奏 Hiroaki OOI, piano solo

■G.マーラー:交響曲第10番嬰ヘ長調〔アダージョ〕(1910/11)  〔約20分〕
 Gustav Mahler - Ronald Stevenson: Symphony No.10 (Adagio) (Japanese premiere)
 R.スティーヴンソン(1928-2015)によるピアノ独奏版(1987) (日本初演)

 〔休憩10分〕

■G.マーラー:交響曲第1番ニ長調《巨人》(1884/96)  〔約55分〕
 Gustav Mahler - Paul Sterne: Symphony No.1‘Titan' (Japanese premiere)
  P.ステルヌ(1977- )によるピアノ独奏版(2008) (日本初演)
 第1楽章  ゆっくりと、引きずるように、自然音のように──常にきわめてゆったりと
 第2楽章  力強い動きで、だが余り速過ぎないように──トリオ:まさにゆったりと
 第3楽章  厳粛かつ荘重に、引きずらないように
 第4楽章  嵐のように激動して

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"(....) - denn etwas [anderes] ist es meiner Ansicht nach nicht, wenn man ihm ein »Programmbuch« in die Hand gibt, und es so zwingt, statt zu hören zu sehen! Gewiß halte ich es für notwendig, daß das motivische Gewebe jedem Hörer klar ist. Aber glauben Sie wirklich, daß bei einem modernen Werke die Angabe einiger Themen dazu hinreicht? Die Kenntnis und Erkenntnis eines Musikwerks muß man sich durch eingehendes Studium desselben verschaffen, und je tiefer ein Werk ist, desto schwieriger ist dies, und desto länger dauert es. Bei einer ersten Aufführung hingegen ist es die Hauptsache, daß man sich dem Werke auf Gnade und Ungnade ergibt, das allgemeine Menschlich-Poetische daraus auf sich einwirken läßt; und wenn man sich dann angezogen fühlt, dann sich eingehend damit befaßt! Wie sollte man es dann machen, wenn man den Menschen kennenlernt, der doch noch tiefer und besser ist als sein Werk? Wo ist das Programmbuch? Da heißt es dann auch: recht fleißig mit ihm umgehen, aufmerksam und liebevoll in ihn hineinsehen! Allerdings wächst er und verwandet sich, währenddem das Werk immer dasselbe ist. Aber Vergleiche hinken immer irgendwo! (....)" (Gustav Mahler)

  「(・・・)私の考えますところではそれはたとえば、聴衆に「プログラム冊子」を手渡して、〈聴く〉代わりに〈見る〉ことを強いるものだからです!なるほど私も、モチーフの網の目を聴衆に明らかに示すことは不可欠であると思います。しかし貴方は、現代の作品において若干のテーマを示すだけでそれには十分にこと足りるとでも、本当にお考えなのでしょうか?一曲の音楽作品を知りかつ認識することは〈立ち入った〉研究によって獲得しなければならず、曲の内容が深くなればなるほど難しくなり、時間がかかることになります。それに対して初演で眼目となるのは、その作品に無条件に降伏することであり、その作品から発する人間的・詩的なものに身を任せることであります。かくして曲に惹かれればこそ、立ち入ってその曲に取り組みもするのです! それを作った人間を知ってしまっているならば、どうして曲を研究したりするでしょうか? なにしろ〈人間〉の方が作品よりなお深くて優れているのですから、プログラム冊子などどこに居場所があるでしょう? その場合こうも言えましょう、すなわちこの作者とよく付き合い、注意深く、愛情込めて作者の中へ沈潜すること! とはいえもちろん、作者は成長もし、変わってもゆきます。かたや作品の方は同じままです。しかし比較というものはいつだってどこかしら不公平なものです!(・・・)」 (グスタフ・マーラー) (ワイマールでの演奏会のプログラムに《第一交響曲》の楽曲分析を執筆するように依頼したオットー・レスマンへの書簡、1894年5月15日)


c0050810_10135847.jpg  交響曲第1番ニ長調(1884/96) はマーラー最初の交響曲である。1889年11月20日作曲者指揮ハンガリー国立歌劇場管弦楽団により初演、1896年3月16日ベルリンでの再演以降は現行の4楽章構成となった。
  ポール・ステルヌは1977年生まれの仏人作曲家、オルガニスト、指揮者。国立マルセイユ音楽院でアニック・シュヴァリエ=ナデオとアンドレ・ロッシに師事。1997年~2007年、仏オート=アルプ県ギャップ市ノートルダム=聖アルヌー大聖堂オルガニストを務めた。作曲家として、160曲を超える管弦楽、合唱、オルガン作品等を発表。マーラーの全交響曲ならびに歌曲集、リスト《ファウスト交響曲》等のオルガン独奏版を、仏ドゥラトゥール社から順次刊行している。「いかなる編成のための編曲でも、それは管弦楽総譜を2段譜へ単に音符を「移動させる」ことではない。演奏家が各々の楽器でどのように奏するか、という効果を考慮するべきである。マーラーの交響曲をピアノ独奏用へ編み直す際、それは百名のための音楽を一人用へと凝縮させるだけではなく、「ピアノ曲」として成立させるための二重の工夫が必要である。我々はあたかも、最初からピアノ用に書かれたかの如く目指すべきであり、ピアノのクリテリアを手放すに及ばない。」(ポール・ステルヌ)

c0050810_10145299.jpg  交響曲第10番嬰ヘ長調(1910/11)はマーラー最後の交響曲である。マーラーの次女アンナ・ユスティーネ(1904-1988)と結婚したエルンスト・クジェネーク(1900-1991)の校正による第1楽章(アダージョ)・第3楽章(プルガトリオ)は、1924年10月12日フランツ・シャルクの指揮によりウィーン国立歌劇場で世界初演された。イギリスの音楽学者デリック・クックによる全5楽章補筆第1稿は1960年12月19日ベルトルト・ゴルトシュミット指揮フィルハーモニア・オーケストラにより放送され、同第2稿が1964年8月13日同じくゴルトシュミットによりプロムスで公開初演された。
  編曲者ロナルド・スティーヴンソンは、スコットランド系の父、ウェールズ系の母の間に1928月3月6日英ランカシャー州ブラックバーンに生まれた。F.ブルメンフェリト門下のE.エリンソンにピアノを、F.ブゾーニ門下のG.ゲッリーニに作曲を師事。パーシー・グレンジャー、ジョン・オグドンらと交友を結んだ。1970年~80年代にBBCでブゾーニに関する26本のラジオ番組を制作し、ブゾーニ再発見に貢献した。代表作に、ピアノ独奏曲《ブゾーニ「ファウスト博士」による前奏曲、フーガと幻想曲》(1959)、その管弦楽版である《ピアノ協奏曲第1番》(1959/60)、80分余りの大作《DSCH主題によるパッサカリア》(1960/62、ショスタコーヴィチに献呈)、《ピーター・グライムズ幻想曲》(1971)、管弦楽の無い協奏曲《アルカンの饗宴》(1988/97)、メニューイン委嘱によるヴァイオリン協奏曲《ザ・ジプシー》(1977/79)、ジャクリーヌ・デュプレを追悼する《チェロ協奏曲》(1994)、多数の民謡編曲等。著作に、《西洋音楽入門》(1971)、ベルンハルト・ツィーン《カノン練習曲》校訂版(1976)等。2015年3月28日、スコットランド・ウェストリントンにて逝去。


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【予告】
ピアノによるマーラー交響曲集 Mahlers Sinfonien am Klavier vorgetragen

〔第二回公演〕
2015年5月22日(金)19時開演(18時半開場)
浦壁信二+大井浩明/二台ピアノ Shinji URAKABE + Hiroaki OOI, pianos
■G.マーラー:交響曲第2番ハ短調《復活》(1888/94) [全5楽章]
H.ベーン(1859-1927)による二台ピアノ版(1895) (日本初演)
■B.A.ツィマーマン:《モノローグ》(1960/64)

〔第三回公演〕
2015年6月23日(火)18時半開演(18時開場)
法貴彩子+大井浩明/ピアノ四手連弾 Sayako HOKI + Hiroaki OOI, piano 4 hands
■G.マーラー:交響曲第6番イ短調《悲劇的》(1903/04) [全4楽章]
A.v.ツェムリンスキー(1871-1942)による四手連弾版(1906) (東京初演)
■G.マーラー:交響曲第7番ホ短調《夜の歌》(1904/06) [全5楽章]
A.カゼッラ(1883-1947)による四手連弾版(1910) (東京初演)

〔第四回公演〕
2015年7月12日(日)19時開演(18時半開場) 大井浩明/ピアノ独奏 Hiroaki OOI, piano solo
■G.マーラー:交響曲第9番ニ長調(1909/10) [全4楽章]
A.ブライアー(1961- )によるピアノ独奏版(1993) (全曲による世界初演)
■A.シェーンベルク:管弦楽のための変奏曲 作品31 (1926/28)
D.アンゾリーニ(1959- )によるピアノ独奏版(2001) (世界初演)

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by ooi_piano | 2015-04-22 09:55 | コンサート情報 | Comments(0)