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Blog | Hiroaki Ooi

[増補]シュトックハウゼン《暦年》再演コンサート

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※《自然の持続時間》、第24曲(最終曲、約20分)の日本初演も行うことになりました。

  シュトックハウゼンの《鍵盤曲 Klavierstück》のシリーズは、まず第1番~第11番(1952-1961)がピアノ独奏のために書かれた。約20年のブランクののち、連作オペラ《光 Licht》の抜粋として、特殊奏法やアクション等をともなったピアノ独奏のための第12番(《木曜日》より)、第13番(《土曜日》より)、第14番(《月曜日》より)、そしてシンセサイザーならびに電子音響のための第15番(《火曜日》より)、第16番・第17番(《金曜日》より)、第18番(《水曜日》より)、第19番(《日曜日》より)が独立曲とされた。当初21曲セットの構想だった《鍵盤曲》集は、19作目で中断したことになる。
  《光》完成ののち作曲者が没するまで書き継がれた、1日24時間に照応した24組の連作《音 Klang》(最後の2作は未完)の「3時間目」が、ピアノ独奏のための《自然の持続時間 Natürliche Dauern》(全24曲、約140分)である。本日はその中から、最後の来日時に京都で書かれた第5番・第6番(2005年7月3日完成)、第7番(同4日)、そして全体を回顧する長大な終曲である第24番(2006年2月14日完成)を取り上げる。
  この曲集では、ピアノを鳴らした際の、音域・強度・ペダリング・音高の組み合わせやバランスによってほぼ決定付けられる自然な減衰時間、ならびに諸音型に修辞学的に対応した不規則な間合い、奏者の呼吸の長さ、それに聴衆と楽器との距離などを勘案しつつ、イヴェントが進んでいく。最終的に譜面上での「看視/管理」を決して手離さなかったのは、この偉大なドイツの作曲家の意地と執念であろう。 (大井浩明)



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京都造形芸術大学 舞台芸術研究センター主催
現代音楽演奏会シリーズ1
古代楽器の復元と演奏『コンサート ジェネシスⅢ』京都発世界へ

2008年11月7日(金)18:30開場 19:00開演
京都芸術劇場 春秋座

c0050810_18155889.jpg 復元した始原楽器で現代音楽の演奏を試みる「ジェネシス」シリーズの第3回目となります。今回はアウロス、アングルハープに加え、今年はこれらの楽器調律のカギとなるキターラを復元します。前半はこれらの楽器で三輪眞弘氏への委嘱作品を世界初演いたします。
後半部分は、昨年逝去したシュトックハウゼンの追悼として京都で作曲された2題を演奏いたします。トータルセリエリズムという不滅の金字塔を打ち立て、20世紀後半の音楽史にゆるぎない地位を獲得し、昨年急逝したシュトックウゼン。京都には京都1200年プラス東洋数千年の文化が堆積している」と語っていた彼が、京都滞在の際に作曲した2作品を演奏いたします。


第一部 或る音楽の起源
始原楽器(キターラ、アングルハープ、アウロス)の復元と演奏 「キターラ - 謎の楽器の復元」
企画・復元考証:木戸敏郎
製作:野原耕二 ・矢野陽一
作曲:委嘱作品(世界初演)三輪眞弘
演奏:箜篌・アングルハープ西陽子、 篳篥・アウロス 中村仁美、他

第二部 追悼シュトックハウゼン-京都で作曲された作品二題
「リヒト=歴年」1977
雅楽器のための三つの断章 (JAHRESLAUF aus LICHTより)
《百年の時間のための音楽》 龍笛 芝祐靖 鉦鼓 山口恭範
《一年の時間のための音楽》 琵琶 芝祐靖 太鼓 山口恭範
《十年の時間のための音楽》 篳篥 中村仁美 鞨鼓 山口恭範

「自然の持続時間」2005/06 より
第五曲 第六曲 第七曲 第二十四曲(日本初演)  ピアノ 大井浩明

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c0050810_188281.jpg 前売チケット:一般2,000円 学生&ユース1,000円 シニア1,500円 
※当日は各500円増
取り扱い:京都造形芸術大学 京都芸術劇場 チケットセンターTEL:
075-791-8240(平日10:00-17:00)
電子チケットぴあ:[Pコード:302-486] 
TEL:0570-02-9999 


主催・お問合せ 京都造形芸術大学 舞台芸術研究センター 
TEL:075-791-9437 FAX:075-791-9438 
E-mail: info[at]k-pac.org
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by ooi_piano | 2008-10-20 18:27 | コンサート情報 | Comments(0)