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Blog | Hiroaki Ooi

3月10日のクラヴィコード公演の会場、上野学園メモリアルホールは、JR上野駅入谷口を左折して線路に沿って直進、1回右折して高架をくぐって100メートル先の右手のレンガ色の建物です。ここで重要なのは、「どこで1回右折するか」です。

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by ooi_piano | 2005-02-28 22:20 | クラヴィコード様への五体投地 | Comments(0)

本日のnext mushroom promotionレクチャー演奏会は、全国各地からのリピーターを含め、なかなか盛況でした。音楽関係では、 えになっていたようで、京都賞ワークショップなどの例外を除けば、関西ではなかなかこういうコアな集客は見られないではないでしょうか。

シュパーリンガー《エクステンズィオーン》(結局我々は70分ノンストップで弾いていたらしい)では、ピアノ全音域の内部奏法および鍵盤を、極限まで迅速に行き来しながら演奏しなければなりません。鍵盤上では黒鍵・白鍵に分けられているので一目瞭然なものが、ピアノ内部となるとどこにどの音があるのか全く見当が付きません。メーカーやモデルによっても個々に場所が違ってきます。鍵盤上の指を見ていた目がピアノ内部へ移って、0.4秒以内に「どこにどの音があるか」を確認するための、幾つかの手法を御紹介致します(=Ex-plikation!)。

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by ooi_piano | 2005-02-27 23:05 | プロメテウスへの道 | Comments(7)


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オケについては、かつて作品が演奏されたことのある山本裕之氏から聞き及んでいた通りでした。リハとゲネプロでタマヨ氏は10回近く「ゲロイシュ!!」と叫んでいました。

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by ooi_piano | 2005-02-11 23:42 | コンサート情報 | Comments(3)


バイエルン放送響とは本番前日の木曜日朝に、最初のリハーサルを行いました。
午後一杯使ってよい、と言われたソリスト控え室でダラダラさらっていたら、ほどなくメガネをかけた温厚そうなおじさんが現れ、「あ、使用中ですか、失敬」と言いつつすぐ去っていきました。今晩このホールで別団体の演奏会があると聞いておりましたが、そのコンマスでしょうか。練習を続けるうち、真っ黒な譜面のせいでどうにも眠くなってしまい、野比のび太のように「ぐう。」とピアノに突っ伏していたら、再び先ほどのおじさんが登場、「あのー、いつまでこの部屋使います?」と訊くので、寝ぼけながら「いや6時まで大丈夫って聞いてるんですけど。」と答えると、再び消えました。
そのうち、ヘラクレスザールの舞台からピアノの音が聴こえてきました。ベートーヴェンの作品109のソナタ。これが楽屋スピーカーを通してさえ察せられるほどの、信じ難く素晴らしい音色で、喩えるなら全盛期のアルヘリチがラヴェル協奏曲第1楽章のブルーノートのひとふしで一瞬醸し出す、この世ならぬ蟲惑的な響きとでも申しましょうか。

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by ooi_piano | 2005-02-10 22:24 | コンサート情報 | Comments(2)


このブログのカテゴリータイトルでは《クラヴィコード様への「五体投地」》となっていますが、まさに《五「指」投地》というイメージで、指を鍵盤へ向かって一本一本「投げて」いる感じです。

私が現在使用しているのは、ベルギー・トーレムベークに工房を構えるヨリス・ポトフリーヘ(Joris Potvlieghe)氏のザクセン式5オクターヴ専有弦モデルのクラヴィコードです。
彼の製作するクラヴィコードは、録音ではミクローシュ・シュパーニによるBISのエマヌエル・バッハ全集が代表的ですが(vol.1, 2, 3, 10, 12, 14等)、他にもAndrew De MasiのG.-W.Raes作品集や、Siebe Henstra、Tom Beghin、Johan Huys、Arthur Schoonderwoerdらによる音源もあるようです。

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by ooi_piano | 2005-02-10 07:11 | クラヴィコード様への五体投地 | Comments(0)


オンド・マルトノを演奏する時、右手はリボンと呼ばれる鉄輪に人差し指を通し、鍵盤端を滑って音程を取る一方、左手はトゥッシュと呼ばれるスイッチで音量やアーティキュレーションを制御します。(そうでない奏法もあります。)この左手のトゥッシュについて、手首を高い位置に保って、主に「上下運動」でコントロールしようとしていたところ、「低めの手首」で「回転運動」にするようアドヴァイスを受けました。見かけ上、どうしてもスイッチあるいは鍵盤を連想させることから、「手首が低かったら脱力出来ひんやん」と思い、「回転運動」は身につかないままでした。

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by ooi_piano | 2005-02-08 08:01 | Comments(0)


ピアノやチェンバロの後にオルガンを始めた場合、どうしてもネックになるのが足鍵盤(ペダル)奏法です。子供の時分から毎日曜日に教会でオルガンを弾く機会に恵まれた人達にとっては、新参者がなぜペダルで苦労するのかが理解出来ないようで、そのせいか、原則についてハッキリ文字化されたものは、ほぼ見かけたことがありません。以下、叩き台として諸賢の御意見を伺いたく存じます。

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by ooi_piano | 2005-02-07 21:20 | プロメテウスへの道 | Comments(4)

そもそも事の始まりは、京都府民ホールALTIでのピアノ・リサイタル企画でした。スケルツォ第2番かソナタ第3番で華麗にドカーンと終わるショパン・チクルスを提案したら、「そんな気持ち悪いことすんなや」と主催元のS氏に言われ(実話)、その反動で、結局クラヴィコードバッハ平均律をしめやかに奏することになりました。
クラヴィコードの発音原理は、アンプラグド・ギターの左手のタッピングとチョーキング(=ベーブング)と全く同一ですから、グランドピアノのヴォリュームを基準にすると、どうしても「静かな」楽器であることは否めません。しかしこれは、ライヴハウスで難聴になるほどの爆音ノイズ・ミュージックに親しんでいる人にとって、オーケストラの総奏でさえ音量的に物足りないのと同様です。(因みに、難聴にならないためには100デシベルで1日15分が限界だとか。)
例えばヨーロッパでも、古楽を聴き慣れている人達であれば、「今日の公演で使用されたクラヴィコードは良いバランスの楽器だった」とか「今日の奏者は上手く楽器をコントロールしていた」などと立ち入った批評が出来るものの、「音が小さくてどうにもイカン」という感想の聴衆も、一定数いるわけです。これは慣れの問題でしょう。程度の差はあれ、現代文明の諸騒音と付き合わざるを得ない我々は、いわば「音響外傷」を被っているようなものです。(「耳の中の潮騒」を曲に取り入れたのは、スメタナやクセナキスでした。一方、ベートーヴェンの難聴は耳硬化症と呼ばれるものであり、自分の弾くフォルテピアノの音は聞こえていたらしい。)
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石畳を走る馬車の音は耳をつんざくほどの轟音だった、という話もありますから、「バッハの時代は現代よりももっと静かで、人々の耳も良かったに違いない」とは一概に言えないかもしれません。生活習慣病はともかく、バッハのストレスは我々を遥かに凌駕していた筈です。
なおSamuel Rosen博士(米国)の研究(論文提供者)によると、青ナイルと白ナイルの合流点から約1000km南東へ下ったエチオピア国境近くの森林地帯に住むMabaan族は、稀に見る良い聴力を持っていたそうです。スーダン領には珍しく(!)、内気で沈着した平和な種族で、太鼓も叩かなければ大声で喋ったりもせず、生活騒音は冷蔵庫がたてるモーター音の10分の1に過ぎなかったそうな。「あ、飛行機だ、と彼らが言ってから、Rosen博士にその音が聞こえてきたのは数分後のことであった」、「Mabaan族の70代の老人達は、米国の20代の若者と同じ聴力を持っていた」(加齢による血圧上昇無し)、「米国市民は高く大きい音でないと聞き取ることが出来なかったが、Mabaan族は低く小さい音を聞き分けられた」、「一列縦隊で行進しているに、先頭の者が前を見たまま小声で呟いても、後続と会話出来た」、「フットボール競技場(108.73m×48.76m)ほどの大きさの広場で隔てられていても、低いささやき声が聞こえた」などなど、「耳を疑う」エピソードが色々あります。ほぼ菜食であり動物性タンパク質をほとんど摂取する機会が無いわりには、全く健康体。乾季の収穫期には、五弦琴に合わせて男性が非常に静かに一節歌ったのちに、男女20人が極めて大音量(110デシベルに達するとか)で歌い踊るそうですから、大声が出せないわけでは無いのでしょう。家庭(ケ)ではクラヴィコード、教会(ハレ)では大音量のパイプオルガン、という対比を連想させます。
とまれ、オリヴェロスのディープ・リスニングを持ち出すまでもなく、田舎の「自然な静けさ」をイメージすれば、おのずと耳は開かれ、ハタハタと飛び立ってゆくのでは無いでしょうか。

現代人の我々の耳とバッハの耳をわかつのは何でしょうか?「眼が悪くなる原因というのは医学的には良く分かっていない」とは、友人の医師の弁です。曰く、「暗いところで本を読むと眼が悪くなるというのは医学的には証明されてないらしい(※注)。ただひとつ論文として信頼されているのは,夜寝るときに電気をつけていると眼が悪くなる、という話。真っ暗が一番悪くなりにくく、豆球がついてると悪くなる人が増え、電気を明々とつけてねてるとだいぶ悪くなるらしい。ちゃんと休めるときは休めないといけないってことやな。耳も眼も」。

小噺を一つ。
「すでに8人の子供があり、うち三人は耳が不自由で、二人は目が不自由、一人は精神面で成長阻害が見られ、そして本人は梅毒を患っている妊婦の知り合いがいるとする。あなたは、彼女に妊娠中絶を勧めるか?」 →回答


 (注)「ピントが合いにくい、あるいはぼんやりとしか見えない状況」で本を読むと、「近視」になりやすい、というのは、「ほぼ実証されていると言っても良い」、との事です。[2014.10.4]
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by ooi_piano | 2005-02-06 10:26 | クラヴィコード様への五体投地 | Comments(1)

世間様に向かって天下国家を論じられるほど日頃からモノを考えているわけでもなく、一方ネットでありがちな「ひとりごと」を垂れ流すのもアホ臭いので、結局は、「知ってて便利・生活の知恵」の類を書いていくしかありません。それもまた自己満足かもしれないけど。

ブリュッセルで修行中の料理人I氏から、豚の角煮の《必勝レシピ》を伝授して頂きましたので、さっそく御紹介申し上げます。

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by ooi_piano | 2005-02-05 10:55 | Comments(1)

ア(略)髭(略)氏の暖かい御協力・・・、もとい、強制的な差し金により、広報メルマガ代わりのブログを始めることになりました。どうぞ宜しくお願い致します。古楽に限らず、話題は幅広く扱う予定です。下のCommentsをクリックすれば、ご自由に感想を書き込んで頂けます。パスワードを設定すれば、書き込んだ後に削除することも可能です。
なお、サイト名については命名者までお問い合わせ下さい。「ブ」「ロ」「ツ」「コ」「リ」「ー」をうまく組み合わせると「閘門」という字になります。

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by ooi_piano | 2005-02-04 21:32 | Comments(2)