8/25(金) ソラブジ《オープス》& 古川聖《ノベレッテ集》完演


by ooi_piano

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大井浩明 オルガン・リサイタル
~ローランド・クラシックオルガンC-330による~


2011年3月25日(金) 午後7時開演 (午後6時半開場)
淀橋教会 小原記念聖堂 (新宿区百人町1-17-8) 

オルガン+オンド・マルトノ◆大井浩明
笙◆石川高、 微分音フルート◆多久潤一朗
http://www.purple.dti.ne.jp/naya/eventinfo/20110325ooi/index.html
前売り¥2500 当日¥3000 (全自由席)
予約/問い合わせ;ナヤ・コレクティブ
tel&fax 03-5875-8306(電話は平日の11~17時)
nayac@mc.point.ne.jp (@を半角に)

演奏曲目
●石川高: 笙とパイプオルガンのための新作(委嘱初演、2011) ~三分損益(ピタゴラス)調律による
●有馬純寿: パイプオルガンのための新作(委嘱初演、2011)
●池田拓実: パイプオルガンとライヴエレクトロニクスのための新作(委嘱初演、2011)
●多久潤一朗: キグマシステム(微分音)・フルート、オンド・マルトノとパイプオルガンのための新作(委嘱初演、2011)
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●伊左治直:《橋を架ける者》(委嘱作・日本初演、2008)  ~キルンベルガー調律による
●C.ジェズアルド: 王のカンツォン・フランチェーゼ (1615) ~中全音(ミーントーン)律による
●A.シェーンベルク: レチタティーヴォ主題による変奏曲 作品40 (1941) ~ヴァロッティ調律による
●K.シュトックハウゼン:オペラ『光の金曜日』よりクラヴィア曲第17番《彗星》(1994/99、日本初演) ~オンド・マルトノとパイプオルガンによるリアリゼーション

※尾茂直之氏製作のオンド・マルトノを併用予定
※※プログラムの一部は、予告無く変更される場合が御座います
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by ooi_piano | 2011-02-28 19:21 | コンサート情報 | Comments(0)
c0050810_18563817.jpgピティナ(全日本ピアノ指導者協会)・ピアノ曲辞典
第10回公開録音コンサート/大井浩明(pf)

東音ホール(東京都豊島区巣鴨1-15-1) 2011年2月20日(日) 14:00開演(13:30開場)
入場無料(投げ銭方式)、終演後ミニパーティあり(ワイン・おつまみ)
★当日、予約無しでお越し頂いても大丈夫だそうです。




■山本 裕之:東京コンチェルト(1993)
■杉山 洋一:間奏曲V(2010)
■田中 吉史:TROS III(1992/97)
■鈴木 光介:Even Be Hot(ホットこともありえます)(2008)(全7曲)
   I. 「Both Eve En (両方のイヴアン)」 - II.「Bone He Vet (骨彼は獣医)」 - III.「Be The Oven (オーブンに)」 - IV.「Be Hoe Vent (通気孔が鍬)」 - V.「Net Be Hove (ネットでホーブ)」 - VI. 「Bee Hot Evn (ハチホット公社)」 - VII.「Even Be Hot (ホットこともありえます)」
■陳 銀淑:トッカータ(2003)
■野村 誠:ベルハモまつり(2009)
  (休憩15分)
■山本 裕之:東京舞曲(2010)
■佐野 敏幸:GRS(ガレサ)(2009)
■伊左治 直:海獣天国(2010)
■野村 誠:六つの新しいバガテル(2010)
   I.「フーリエ変換」 - II.「アンダルシアに」 - III.「月の光」 - IV.「シャンソン」 - V.「語れや、君、そも若き折、何をかなせし」 - VI.「主よ、主よ、そは現し世なり」
■田中 吉史:松平頼曉のための傘(2010/11)

【作品解説と作曲者プロフィール】

山本裕之:《東京コンチェルト》(1993)
c0050810_19403032.jpg  1967年山形市生まれ。1992年東京芸術大学大学院作曲専攻修了。日本音楽コンクール第3位(1989)、現音作曲新人賞(1996)、BMW musica viva作曲賞第3位(ドイツ/1998)、武満徹作曲賞第1位(2002)、芥川作曲賞(2003)、神奈川文化賞未来賞受賞(2002)等受賞。またフォーラム91(カナダ /1991)、ガウデアムス国際音楽週間'94(オランダ/1994)、ISCM世界音楽の日々(ルクセンブルク/2000、横浜/2001)など、様々な音楽祭に入選している。作品はLe Nouvel Ensemble Moderne、Ensemble Contemporain de Montréal、Trio Fibonacci(以上モントリオール)、Nieuw Ensemble、Calefax Reed Quintet(以上アムステルダム)、バイエルン放送響、ルクセンブルク・フィル、東京フィル、東響、東京シンフォニエッタ、ヴォクスマーナ等により演奏。2003年、ポートレートCD『カンティクム・トレムルム』(fontec/FOCD2555)をリリース。愛知県立芸大准教授。
  『作曲当時、私はまだ習作期を脱してなく(芸術大学を出たばかりのぺーぺーであった)、自作品リストに載せてあるこの時期の数少ない曲の1つである。作曲時にバロックコンチェルトの、特に協奏や競争ではなくソロとグロッソの音密度の対比について興味を持っていたことから、それをテーマとした作品をいくつか書いていた。タイトルはJ.S.バッハの《イタリア協奏曲》から拝借しているが、リトルネロ形式にはなっていない。初演時のプログラム・ノートから。「『協奏曲』という名を冠して、楽器の数ではなく一人のピアニストの手によって密度の対比が語られることも、充分有り得て良いのではないだろうか。」その対比は、右手の協和音程と左手の不協和音程によって表現されている。 1993年7月4日・榎坂スタジオ(東京都港区)、大井浩明氏により委嘱初演、同氏に献呈』。
  

杉山洋一:《間奏曲V》(2010)
  1969年東京生まれ。作曲を三善晃、フランコ・ドナトーニ、サンドロ・ゴルリに、指揮をエミリオ・ポマリコ、岡部守弘に師事。指揮・作曲ともに日欧で活躍。作品はミラノ・ムジカ音楽祭、ヴェネチア・ビエンナーレなどの新作委嘱のほか、東京混声合唱団、多治見少年少女合唱団、ブルーノ・カニーノ/大井浩明デュオ、安江佐和子、加藤訓子などより委嘱をうけ、ヴェネチア・ビエンナーレ、ザグレブ・ビエンナーレ、ミラノ・ムジカ、エール・ティロル音楽祭、ボローニャ・アンジェリカ音楽祭、東京の夏、武生音楽祭など各地で演奏される。指揮者として、東京都交響楽団、アレーナ・ディ・ヴェローナ、ボローニャ・テアトロコムナーレ交響楽団、ジュネーブ室内管弦楽団、アンサンブルモデルン・オーケストラ、クランクフォールム、ニーウ・アンサンブル、コントルシャンなど各地で活躍。95年伊政府給費留学生として渡伊来、在ミラノ。現在ミラノ市立音楽院にて教鞭をとる。
  『2009年秋Milano Musicaから委嘱された武満徹のオマージュを「湖のなかの小川」としてジャズ・ヴァイブラフォン奏者Andrea Dulbeccoのために書いた。その素材を解体し大井浩明 のため再作曲を試みた。武満の「小さな空」に基づく』。


田中吉史:《TROS III》(1992/97)
c0050810_19274264.jpg  1968年兵庫県伊丹市生まれ。作曲を独学。1988年、89年に現音作曲新人賞入選。1996年秋吉台国際作曲賞を受けた。これまでにアルセナーレ・ムジカ、アンジェリカ・フェスティヴァル(以上イタリア)、ミデルブルク現代音楽週間、フローニンゲン日本週間、ガウデアムス音楽週間(以上オランダ)、サスカチュアン現代音楽週間(カナダ)、ダルムシュタット夏期講習会(ドイツ)、メルボルン・フェスティヴァル(オーストラリア)、ISCM世界音楽の日々2001(横浜)、ACLアジア音楽祭2003(東京)、秋吉台の夏、トンヨン国際音楽祭2009(韓国)などの音楽祭で、Klangforum Wien、 musikFabrik、 アンサンブル・ノマド、 アールレスピランなどによって作品が演奏されている。また、秋吉台国際20世紀音楽セミナー&フェスティヴァルやベートーヴェンハウス室内楽ホール(ドイツ)、武生国際音楽祭、Klangspuren2002(オーストリア)、立川舞台芸術フェスティヴァル、ヴォクスマーナなどの様々な音楽祭や演奏家、演奏団体、放送局等からの委嘱を受けて作曲を行っている。東京都立大大学院人文科学研究科博士課程中退。博士(心理学)。
  『作品表に残された中で最初のピアノ曲。大井浩明氏のために作曲され、92年12月に芦屋・山村サロンで初演、同氏に献呈。97年に一部改訂、ヨーロッパで何度か大井氏に演奏していただいているが、先月(1/29)の再演が改訂版での日本初演になると思う。このころ、音楽を構成する様々な要素(音高、音価、あるいは特徴的なブロックなど)の順序を、組織的な方法で入れ替えながら並べて作品を書くことを試みていた。TROSという題名も"sort"という単語を後ろから綴ったものである。このTROS IIIでは、音高、音価だけでなく特徴的なブロックが順序を入れ替えながら、時として同じ音域上でぶつかるようにして、並置されていく』。


鈴木光介(1979- ):組曲《Even Be Hot(ホットこともありえます)》(2008)
c0050810_1928112.jpg  1979年茨城県土浦市生まれ。音楽好きの家族と音楽に囲まれて成長する。1999年《時々自動》のメンバーとなり、作曲を始める。現在は作・編曲、演奏、ワークショップなど多岐にわたり活動中。主な参加ユニットに、時々自動・真黒毛ぼっくす・FOMALHAUT・バチカンブラザーズ・すずきさんち等。
  組曲《Even Be Hot(ホットこともありえます)》は、京都文化博物館における「大井浩明Beethovenfries」第3回公演(2008年7月)のために書かれ、430Hz=1/8PC調律のアントン・ヴァルター・モデルのフォルテピアノで初演された。鈴木氏によると、「箸休め的な音楽を作るより、ベートーヴェンと同じベクトルで切り結ぶことを考えた」「自分はアカデミックな作曲法を知らない」「ベートーヴェンのような音楽をゼロから作ることは出来ない」「自分で考えるフレーズには限界がある」「自動的に不思議なフレーズを作りたい」「現代音楽っぽいものではなく、もっとポップにしたい」、という点を踏まえ、同公演でカップリングされていたベートーヴェン:Op.14(2曲)、Op.22、Op.49(2曲)のMIDIデータ(ウェブで収集)に大胆なカットアップ・コラージュを施して、7つの小品に整えた。『小道を散歩してたらいつの間にか既視感を感じつつ変な場所に出てきちゃった、みたいな感覚を味わって貰えれば嬉しいです』。


陳銀淑:《トッカータ》(2003)
  1961年韓国・ソウル生まれ。独学でピアノと作曲を始めたのち、ソウル大学で姜碩煕(カン・スキ)に、ハンブルクでG.リゲティに師事。細川俊夫(1955- )、譚盾(1957- )より下の世代のアジア人としては、国際的に最も目覚しい活躍を見せている作曲家である。近作に、ヴァイオリン協奏曲(ベルリン・ドイツ交響楽団委嘱・2004年グロマイヤー賞)、オペラ《不思議の国のアリス》(バイエルン国立歌劇場委嘱)、《snagS & Snarls》(ロサンジェルス歌劇場委嘱)、《Rocana》(モントリオール響・ソウル響共同委嘱)等。
  ピアノ独奏のための《トッカータ》は、90年代前半から書き継がれているエテュード集第5曲として、2003年12月「B→C バッハからコンテンポラリーヘ」大井浩明リサイタルのために、東京オペラシティ文化財団の委嘱で書かれた。絶え間なく動く16分音符に、複数のレガート線あるいは和音の楔が、12:5または12:7のポリテンポで絡んでゆく。


野村誠:《べルハモまつり》(2009)
c0050810_19285729.jpg  1968年名古屋生まれ。8歳より独学で作曲を始める。90年に即興演奏をベースに共同作曲するバンドpou-fouを結成、Sony Music EntertainmentのNEW ARTISTS AUDITIONグランプリを受賞し、92年CD「Bird Chase」をリリース。JCC ART AWARDS現代音楽部門最優秀賞(1996)、第1回アサヒビール芸術賞(2003)受賞。06年NHK教育テレビの音楽番組「あいのて」を監修し、自身も「赤のあいのてさん」としてレギュラー出演。著書に「音楽ってどうやるの」「即興演奏ってどうやるの」(あおぞら音楽社)、「老人ホームに音楽がひびく」(晶文社)、「音・リズム・からだ」(民衆社)、「音楽づくりのヒント」(音楽之友社)等。京都大学理学部数学科卒。
  《ベルハモまつり》は、「大井浩明Beethovenfries」第13回公演(2009年3月)のために作曲、1852年パリ製の85鍵エラール(フォルテピアノ)で初演。同公演でカップリングされた「大フーガ」(ウィンクラー編独奏版)や交響曲第9番(リスト編独奏版)の終楽章等は、ベートーヴェンが得意とした奔放な即興演奏の結実例として知られている。それに因んで、この《ベルハモまつり》に現れるほとんどのフレーズは、世田谷区立烏山小学校の障害児学級で行ったワークショップで、子ども達と野村誠による即興演奏の記録ビデオから抽出された。『彼らの多くは明らかに即興の名手で、デタラメに楽器を演奏することに躊躇がない。また、デタラメのように思えた演奏も、ビデオで注意深く見ていくと、宝の山であることに気付く』。
  曲は3つのセクションからなる。最初の「ベル・セクション」は、全音階のハンドベルによる即興フレーズとその移調。次の「ハモ・セクション」は、子供たちに鍵盤ハーモニカで作ってもらった8つの和音の循環。掛け声とともに始まる「まつりセクション」では、踊る子供たちにベートーヴェンがフォルテピアノを掻き鳴らしつつ合流していく。


-------(休憩)---------

山本裕之:《東京舞曲》(2010)
  『チラシ印刷の都合からアイデアよりタイトルが先に決まったので、「舞曲」をキーワードに作曲を進めた。その中で私が意識したことは「舞曲らしくところどころ印象的な時間を作る」ことと「印象的な部分を不明瞭にする」ことだった。その結果、なんとも説明しにくい作品に仕上がった。フォルテはまったく出てこない。2010年10月16日・門仲天井ホール(東京都江東区)、17年の時を経て再び大井浩明氏により委嘱初演、同氏に献呈』。


伊左治直:《海獣天国》(2010)
c0050810_19305490.jpg  1968年生まれ。1995年、東京音楽大学大学院修士課程修了。作曲を西村朗、中世西洋音楽史を金澤正剛の各氏に師事。1991年〜2000年まで現代音楽祭「冬の劇場」を主宰。91年日本音楽コンクール1位なしの第2位(室内楽)、93年現音作曲新人賞、94年日本音楽コンクール第1位(管弦楽)、95年芥川作曲賞、98年出光音楽賞等受賞。
  『わたしは作曲する時、演奏家のキャラクターや、作品が演奏されている風景をイメージすることが多く、この作品もその系列の一つである。一昨年春、前述の《大フーガ》を含むベートーヴェン作品を、大井氏が各時代楽器で演奏するBS放送を見た。クラヴィコードからフォルテピアノまでの数種の楽器が、(いずれもグランドピアノより小さいこともあっただろうが)わたしには奏者に包容されているように見えた。その印象は、このPOCシリーズでのピアノの演奏に、間近で接してみても変わらなかった。奏者と楽器が対峙しないピアニスト、ピアノを包容できる奏者は極めて稀であろうし、それは彼の類い稀な資質であろう。そして、その姿にラッコ、トド、オットセイ、アシカetc.愛らしくも恐ろしげでもある海獣たちが重なって見えたのは、とても自然なことだったと思う。そういえば武満徹は鯨に憧れていたことを、いまふと思い出した。この曲は、海獣たちの祝福の踊りのなかで幸せに包まれたハッピーエンドを迎える』。


佐野敏幸:<GRS(ガレサ)>(2009)
  1972年愛知県豊橋市生まれ。13歳頃より独学でギター・ピアノを始める。ギターを北口功氏に師事、1992年レオ・ブローウェル国際ギターコンクール入選。ギターの平均律に耐えられなくなりインド音楽に転向、シタール・スルバハールをアミット・ロイに師事。2005年、タブラの巨匠アニンド・チャッテルジー氏との共演によりCD「Memory」を製作。京都大学理学部生物学科卒。
  『チェンバロ独奏のためのGRS(ガレサ)は、2009年9月の大井浩明=J.S.バッハ:クラヴィア練習曲全4巻連続演奏会最終日において、ゴルトベルク変奏曲前半と後半を橋渡しする間奏曲として作曲。インド音楽では音階をとても大切にします。インド人は、音階を何か哲学的なものと結びつけて捉えているようです。音階に神様の名前をつけたりするのも、そのような事の表れなのだろうと思われます。そして、一回の演奏では、一つの音階を守り抜くのが通常です。しかし、世界観が異なり、さらに西洋系の音楽にもふれてきた私のような外人がインド音楽をやる上で、インド音楽的常識を徹底的に守らなければならないのか、といった葛藤も若干あります。そんな折、大井氏よりの作曲依頼がありました。今回、非インド系奏者である大井氏が西洋楽器を用いて演奏するための曲であるということを意識し、あえて複数の音階を組み合わせて作曲を行いました。「ドレミファソラシド」はインド音楽の音名では、「Sa Re Ga Ma Pa Da Ni Sa」です。旋律を忘れないようにメモする時には、「SRGMPDNS」と省略して表記することが多いです。タイトルの「GRS(ガ・レ・サ)」は、出だしの旋律から採りました。』


野村誠:《6つの新しいバガテル》(2010)
c0050810_19314444.gif  大井浩明による「松下眞一×野村誠」個展(2010年9月)のために作曲。松下眞一(1922-1990)の遺作《スペクトル第6番 ~12のバガテル》は、前半6曲のみが完成され、後半6曲については予定タイトルのみしか発見されていない。この「残されたタイトル」に基づき新たに作曲されたのが、《六つの新しいバガテル》である。
  第1曲は、野村とヒュー・ナンキヴィルの共同プロジェクト、Keyboard Choreography Collection(KCC)から取られた。KCCとは、まず幼児に自由気ままにピアノを弾いてもらい、その様子をビデオに記録する。その映像を作曲家と振付家で分析し、そこから、可能な限り多くのピアノ奏法を抽出し、音楽用語ではなく、振付として記述する、というもの。「フーリエ」→「フリ」→「フリコ」の連想ゲーム。第2曲は、北斎漫画に書き込まれた木琴がガムラン音楽のガンバン(Gambang)に酷似していることから書かれた《南の北斎》 という作品が、さらにイベリア半島へ渡っていたら、という空想に基づく。第3曲は、野村が小学校時に作曲した《月の光》に因み、北九州の小学生が作ったメロディを変形せずシンプルに提示した。第4曲は福岡市博物館でのアーツマネジメントのワークショップにおけるプレゼンの言葉を歌、身振りをダンスと見立て、映像とシンクロさせたもの。撮影は泉山朗土、編集は上田謙太郎。第5曲は、特別養護老人ホーム「さくら苑」のお年寄りがピアノを弾く映像に、演奏を同期させるもの。映像は上田謙太郎。第6曲は、羽生善治と谷川浩司による歴史的な棋譜を素材にした一品。


田中吉史:《松平頼曉のための傘》(2010/11)
  『最近取り組んでいる作曲家の発話に基づくシリーズの一つ。この連作では、インタビューなどでの作曲家の話し声の録音が、西洋伝統音楽の記譜法に従ってできるだけ忠実に採譜され、素材として用いられている。この《松平頼曉のための傘》では、前半は1986年の松平氏自身による自作説明音声、後半は松平氏と西村朗氏の2006年のラジオ対談が素材となっている。
  人の話し声も音楽も、共に人間が生み出す何らかの組織化された音響である点では共通しているが、人の話し声を楽器で完璧に再現することは殆ど不可能である。人の発話も楽器も別の物理的・身体的制約に従っていることや、我々のなじんだ記譜法が人の話し声の記述には適していないことなどにより、自然な発話と器楽とは互換性が非常に乏しいのである。このことが逆に、楽器による音楽とは何なのか、どのようなものであるかを際立たせているようにも思われる。人の自然な発話を器楽に移植すれば、それはなかなか話し声には聞こえないし、普通の器楽曲からもどこかはずれたものになるだろう』。
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by ooi_piano | 2011-02-15 19:00 | コンサート情報 | Comments(0)
  ピティナ((全日本ピアノ指導者協会)「公開録音コンサート」にて、先月終了しました作曲家個展シリーズ「POC(Portrait of Composers)」における委嘱初演作品(+α)を、同「ピアノ曲辞典」(@YouTube)用に公開収録致します。
 (バナー→)
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ピティナ(全日本ピアノ指導者協会)・ピアノ曲辞典
第10回公開録音コンサート/大井浩明(pf)

東音ホール(東京・巣鴨) 2011年2月20日(日) 14:00開演(13:30開場)
入場無料(投げ銭方式)
終演後ミニパーティあり(ワイン・おつまみ)
要予約(2月6日までに御予約の無い場合、満席で入場できない事があります)
★当日、予約無しで来て頂いても大丈夫だそうです。
お問い合わせ:社団法人全日本ピアノ指導者協会 http://www.piano.or.jp/
TEL:03-3944-1583/FAX:03-3944-8838 event@piano.or.jp (@を半角に)

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【プログラム】
陳 銀淑:トッカータ(2003)
鈴木 光介:Even Be Hot(ホットこともありえます)(2008)
佐野 敏幸:GRS(ガレサ)(2009)
野村 誠:ベルハモまつり(2009)、六つの新しいバガテル(2010)
山本 裕之:東京コンチェルト(1993)、東京舞曲(2010)
伊左治 直:海獣天国(2010)
杉山 洋一:間奏曲V(2010)
田中 吉史:TROS III(1992/97)、松平頼曉のための傘(2010/11)

※全曲大井浩明委嘱作品、途中休憩あり
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by ooi_piano | 2011-02-03 15:04 | コンサート情報 | Comments(0)