(増補)第1回~第7回公演 感想まとめ等: http://togetter.com/li/568921

c0050810_771814.gifベートーヴェン:ピアノソナタ全32曲連続演奏会(全8回)
~様式別・時代順のフォルテピアノ(古楽器)による~


淀橋教会・小原記念チャペル(東京都新宿区百人町1-17-8)
JR総武線・大久保駅「北口」下車徒歩1分、JR山手線・新大久保駅下車徒歩3分
3000円(全自由席) [3公演パスポート8000円]

【お問合せ】 合同会社opus55 Tel 03(3377)4706 (13時~19時/水木休) Fax 03 (3377)4170 (24時間受付) http://www.opus55.jp/

第八回公演
2014年3月21日(金・祝)19時/淀橋教会・小原記念チャペル

使用楽器 
1802年ブロードウッド 68鍵 イギリス式シングルエスケープメントアクション
[1/6ヴァロッティ不等分律]  調律 深町研太


《演奏曲目》

c0050810_713037.jpg■ソナタ第30番ホ長調Op.109 (1820)
 第1楽章 Vivace, ma non troppo - Adagio espressivo - Tempo I - Adagio espressivo - Tempo I
 第2楽章 Prestissimo
 第3楽章 Gesangvoll, als innigster Empfindung / Andante molto cantabile ed espressivo
第1変奏 Molto espressivo - 第2変奏 Leggiermente - 第3変奏 Allegro vivace
- 第4変奏 Etwas langsamer als das Thema / Un poco meno andante ciò è un poco più adagio come il tema
- 第5変奏 Allegro, ma non troppo - 第6変奏 Tempo I del tema, Cantabile

■ソナタ第31番変イ長調Op.110 (1821/22)
 第1楽章 Moderato cantabile molto espressivo
 第2楽章 Allegro molto
 第3楽章 Adagio ma no troppo - Recitativo: più adagio - Klagender Gesang / Arioso dolente, Adagio ma no troppo
-Fuga, Allegro ma non troppo - Ermattet, klagend / Perdendo le forze, dolente, L'istesso tempo di Arioso
-L'inversione della Fuga. / Die Umkehrung der Fuge, L'istesso tempo della Fuga poi a poi di nuovo vivante / Nach und nach wieder auflebend
-Meno Allegro. Etwas langsamer - tempo primo


【休憩10分】

■ソナタ第32番ハ短調Op.111 (1821/22)
 第1楽章 Maestoso - Allegro con brio ed appassionato
 第2楽章 Arietta, Adagio molto semplice e cantabile


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ちゅうちゃんのバロック・ヴァイオリン体験記 (画像をクリックすると拡大表示されます)
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by ooi_piano | 2014-03-19 07:07 | Beethovenfries2013 | Comments(0)

2014年3月8日(土) 14時30分開演(14時開場)
うくやま芸術文化ホール・リーデンローズ (福山市松浜町2-1-10)
入場料:3000円(一般),1000円(学生)
主催/お問合せ: コンセール・ジャズ大衆舎 080-5480-2966 chopin-in-salsa[at]kba.biglobe.ne.jp


■寺内大輔(1974- ):《地層 Stratum》(2014, 委嘱作品・初演)
■L.v.ベートーヴェン(1770-1827):ピアノソナタ第29番変ロ長調Op.106「ハンマークラヴィーア(Hammerklavier)」 [全4楽章]

(休憩15分)

■K.シュトックハウゼン(1928-2007): クラヴィア曲 X (1954/61)


使用楽器:ベーゼンドルファー・インペリアル(1994年製、92鍵)



c0050810_12255625.jpg寺内大輔:《地層 Stratum ―ピアノのために》(2014)

  演奏表現において,音楽の持つ様式感は,きわめて重要な要素のひとつである。演奏家は,その曲に適した様式感を意識するものだが,それが楽譜上で指示されることはあまりない。W. A. モーツァルトの作品に書かれている「トルコ風に」という表記のように,楽譜上で様式感を指示する例が全くないわけではないが,多くの場合,その音楽をどういった様式感に基づいて演奏するかは,いわば「暗黙の了解」として捉えられている。

  今回の創作の出発点は,様々な様式感が混在する音楽を意図したことであった。このような意図に基づいた作品を手がけた重要な作曲家としては,C. アイヴズやA. シュニトケらが挙げられる。1980年代以降は,テープやターンテーブル,サンプラーといった録音媒体を楽器として活用することによって,過去に実在した音楽をリソースとして音楽を作る試みも増えてきた。1984年には,J. ゾーンによって,即興演奏家達がもともと持っている音楽語法をリソース(素材)とし,それをゲーム的な方法で組み合わせることで音楽を成立させる作品《コブラ》も発表されている。本作は,そうした先人たちの仕事を意識して作曲したものである。

  本作では,演奏家がそれまでに演奏したことのある(あるいは得意としている)複数の曲の断片からリソースを選択するという方法が採られているが,それは,次の3つの効果をねらいとしたものだ。1つ目は,過去に実在した作品をリソースとすることによって,各リソースの持つ様式感が明確になることである。2つ目は,様々な様式による複数の曲の断片が用いられることによって,各リソースの様式感の違いが強調されることである。3つ目は,演奏家が得意としている曲をリソースとすることによって,演奏家の「その人らしい演奏」が十分に発揮できることである。

   楽譜上では,選ばれたリソースに,テンポや音域,用いられる音などの諸要素に様々な変更を加えるよう指示されている。それによって,各リソースがもともと持っている様式感に,新たなニュアンスが付加される。また,それらのリソースは,次々と瞬時に切り替わりながら提示される。その様相は,テレビのリモコンでチャンネルを頻繁に(落着きなく)変えることにも似ている。ごく機械的に見える構造と人間的な表現とが混在していることは,本作の特徴のひとつである。また,曲の部分(一瞬一瞬)に着目して聴くのと,曲の全体に着目して聴くのでは,感じ方がずいぶん異なるであろう。


寺内大輔 Daisuke Terauchi, composer
  1974年広島生まれ。エリザベト音楽大学大学院修了。作曲を,伴谷晃二,近藤譲,クラース・デ・ヴリーズ,ヴィム・ヘンドリクスの各氏に師事。これまで日本を含む11か国の芸術祭,コンサートで作品発表・即興演奏を行い,楽譜・CD数点が国内外で発売中。
  作曲分野では,室内楽,パフォーマンス作品,即興演奏のための作品,水族館やパソコンソフトのBGMなど,様々なジャンルの音楽を手がけ,「大邱国際現代音楽祭」,「ジョグジャカルタ現代音楽祭」等の音楽祭でも作品が取り上げられている。また,寮歌・校歌の分野では《呉青山中学・高等学校校歌》,《安芸高田市立美土里小学校校歌》,《呉市立明立小学校校歌》などを作曲。
  即興演奏分野では,声を中心とした様々な楽器の持ち替えによるスタイルで,コンサートホールのみならず,クラブや美術館,路上にいたるまで様々な場所での演奏を行う。国際詩人フェスティバル「炎の舌」(アムステルダム),国際現代芸術祭「PLARTFORMA」(リトアニア),「Trytone Festival」(アムステルダム)など,多数のイベントに出演。西洋音楽の音楽家だけでなく,邦楽器奏者,インド音楽奏者,コンピュータ音楽家,舞踏家,詩人,書道家など,様々な表現者と共演を行っている。
  音楽教育分野では,エリザベト音楽大学,広島文化学園大学などの非常勤講師を経て,現在では,広島大学教育学部・同大学院教育学研究科の講師として,小学校音楽教育に関わる科目を担当している。2011年には、著書『音楽の話をしよう~10代のための音楽講座~』を出版。
  その他,美術分野と関わった創作活動も展開。自作の楽譜提示装置《Score scroller》(オランダ国立美術館にて発表,オランダ),ヴィデオ作品《くちづけ口琴》(2006)(映像フェスティバル「Filmer la musique」入選作品,パリ)などがある。2010年には,Asahi Art Square「Grow up!! Artist Project 2010」のサポートアーティストに選ばれ,《ことばの遊びII》など数点の作品制作を通して研鑽を積んだ。
 CMF(クリエイティヴ・ミュージック・フェスティバル)オーガナイザー。日本音楽即興学会理事長。http://dterauchi.com
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by ooi_piano | 2014-03-07 12:27 | Beethovenfries2013 | Comments(0)

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■2014年3月5日(水)20時
カフェ・モンタージュ(京都) http://www.cafe-montage.com/ (地下鉄「丸太町」徒歩5分)
《クラヴィコードによる1780年代》

c0050810_438452.jpg■L.v.ベートーヴェン:選帝侯ソナタWoO47 第1番変ホ長調 (1782/83)
  Allegro cantabile - Andante - Rondo vivace
□W.A.モーツァルト:幻想曲 ニ短調 KV397(385g) (1782)
◆L.v.ベートーヴェン:全ての長調にわたる2つの前奏曲 Op.39 (1789)
○福島康晴:〈楽興の時 I ~クラヴィコード独奏のための〉(2014、委嘱初演)

■L.v.ベートーヴェン:選帝侯ソナタWoO47 第2番へ短調 (1782/83)
  Larghetto maestoso /Allegro assai - Andante - Presto
□W.A.モーツァルト:ロンド イ短調 KV511 (1787)
○福島康晴:〈楽興の時 II〉(2014)

■L.v.ベートーヴェン:選帝侯ソナタWoO47 第3番ニ長調 (1782/83)
  Allegro - メヌエットと6つの変奏 - Scherzando, Allegro ma non troppo
□W.A.モーツァルト:アダージョ ロ短調 KV540 (1788)
◇C.P.E.バッハ:幻想曲嬰ヘ短調「C.P.E. バッハの情念」H300/Wq.67 (1787)
○福島康晴:〈楽興の時 III〉(2014)

  (以上クラヴィコード独奏)

〔お問い合わせ〕 カフェ・モンタージュ 075-744-1070 montagekyoto[at]gmail.com 
〔予約フォーム〕 http://www.cafe-montage.com/mail/mail.html
入場料:2000円(全自由席) ※各公演終了後にワイン付レセプションあり(無料)


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福島康晴:《楽興の時》〜クラヴィコードのための
  シューベルトが作曲した『楽興の時』の原題はフランス語で、«Moments Musicaux»と記す。直訳すると「音楽的瞬間」であり、いささか邦題とは受ける印象が異なる。シューベルトが意図した「瞬間」とは、ピアノ・ソナタのように3楽章から成る「長い発展的ストーリー」ではなく、一つのアイデアでコンパクトにまとめた小品という意味ではないだろうか。拙作もその意味で『楽興の時』とよばれ得る。3つから成る小品は、それぞれ一つのアイデアから出発し発展したり、発展しなかったりして小さな世界に留まる。それは、まるで独り言のようで、人に聴かせることを前提としていなかったかもしれない「クラヴィコード」という魅力的な楽器に語らせるために相応しいものである。

福島康晴 Yasuharu FUKUSHIMA, compositore
c0050810_10284931.jpg  東京音楽大学大学院作曲家修了。これまでに作曲を西村朗、北爪道夫、小山順子、音楽学を金澤正剛の各氏に師事。1989年、日本現代音楽協会新人賞入選。1991年より同世代の作曲家伊左治直、杉山洋一、新垣隆と共に『冬の劇場』を結成し、イタリア人の作曲家とのコラボレーションなど活発に行った。1994年、Stella nova Tokyo「アジアの伝統、アジアの現代」により日本代表として委嘱を受ける。1998年より作曲家と古楽器演奏家による『ARCOBALENO アルコバレーノ』を結成し、ルネッサンス、バロック音楽と共に現代作品をプログラムに織り交ぜたコンサートを重ね、好評を博す。2000年、オーストラリアの"The Third National Recorder Competition" にて『5つの練習曲 Cinque studi』が第1位を獲得。作品は国内だけでなくドイツ、オーストラリア、イタリアなどでも演奏されている。
  バロック声楽法を牧野正人氏に師事後、2006年に渡欧、イタリア・ミラノ市立音楽院においてルネサンス対位法をディエゴ・フラテッリに学ぶ。これまでに声楽をビアンカ・マリア・カゾーニ、ヴィンチェンツォ・マンノ、アントネッラ・ジャネーゼの各氏に師事。演技指導をデーダ・クリスティーナ・コロンナ、アンサンブルをマーラ・ガラッシより薫陶を受ける。また、モンテヴェルディ周辺の音楽理論・演奏慣習をロベルト・ジーニ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)に師事。2009年にミケランジェロ・グランチーニ(1605-60)の論文とコンサートにより、最高点・褒賞付きで卒業。この論文に収められている自ら編集したグランチーニの宗教曲集はイタリアの出版社より刊行予定である。主宰するアンサンブル・グランチーニの演奏は、イタリア国営放送ラジオ”Rai 3"で生中継が行われた。
  併せてミラノ市立音楽院の指揮科にも在籍し、エミーリオ・ポマーリコ、レナート・リヴォルタ、杉山洋一の各氏に師事。2010年にはミラノのテアトロ・ダル・ヴェルメにおいて、オーケストラ「イ・ポメリッジ・ムジカーリ」を、2012年にはミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団を指揮し好評を博した。昨年末に6年間に渡るイタリアでの活動に終止符を打ち帰国。
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by ooi_piano | 2014-03-04 04:45 | Beethovenfries2013 | Comments(0)