CDリリース情報(その1)はこちらで。
ベートーヴェン=リスト:フォルテピアノによる交響曲集 [Plaudite_Amici VI]ベートーヴェン / L. ヴィンクラー編曲:弦楽四重奏曲第1番Op.18-1より第1楽章、ベートーヴェン / F. リスト編曲:交響曲第1番ハ長調Op.21 R 128/1、ベートーヴェン / F. リスト編曲:交響曲第2番ニ長調Op.36 R 128/2
使用楽器: ヨハン・バプティスト・シュトライヒャー(1846年、ウィーン)
MOCP10006/Enzo Recordings(販売:キング・インターナショナル)
HMV (海外発送も可能)
タワーレコード
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ベートーヴェン:クラヴィアソナタ集 [Plaudite_Amici III]
第4番 Op.7 《思ひ人》
第8番 Op.13 《悲愴》
第19番 Op.49-1 《ソナチネ》(*)
第20番 Op.49-2 《ソナチネ》(*)
使用楽器: ヨハン・アンドレアス・シュタイン、 アントン・ワルター(*)
MOCP10003/Enzo Recordings(販売:キング・インターナショナル)
HMV
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J.S.バッハ;フーガの技法(全21曲) ヒストリカル・クラヴィコード独奏による世界初録音
使用楽器: ザクセン様式専有弦モデル(2008年、ヨリス・ポトフリーヘ)
EZCD10004/Enzo Recordings(販売:キング・インターナショナル)
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ベートーヴェン=リスト:フォルテピアノによる交響曲集 [Plaudite_Amici VI]ベートーヴェン / L. ヴィンクラー編曲:弦楽四重奏曲第1番Op.18-1より第1楽章、ベートーヴェン / F. リスト編曲:交響曲第1番ハ長調Op.21 R 128/1、ベートーヴェン / F. リスト編曲:交響曲第2番ニ長調Op.36 R 128/2
使用楽器: ヨハン・バプティスト・シュトライヒャー(1846年、ウィーン)
MOCP10006/Enzo Recordings(販売:キング・インターナショナル)
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響きが「香り」を持つ、というのはなかなか信じ難いことですけれども、例えば古い洋館の絨毯と骨董品から醸し出される例の馥郁たる「香り」を、この1846年ウィーン製のヨハン・バプティスト・シュトライヒャー(1846年・ウィーン、勿論オリジナル)は持ち合わせています。現代ピアノでも、ケンプ、ルービンシュタイン、ホロヴィッツ、グールドらの「名盤」の録音に聞かれるスタインウェイやベーゼンドルファーの独特の音色は、こういう19世紀のアンティーク・ピアノの「香り」を再現しようとして特殊整調されたものなのでしょう。
昨年末、エロイカをバプティスト・シュトライヒャーで弾いた直後に現代スタインウェイに触ったら、その平べったさに驚倒しそうになりました。言うことをきかない実家の愛犬と、完璧に従順なAIBOの違いの如しです。
指使い指定から察するに、リスト自身はもっと機能的な(ガンガン叩いても大丈夫な)楽器を選んだと思うので、バプティストで「交響曲」を弾くのは、オーセンティック云々すら超えている、とも言えるでしょう。 トラック1(弦四)からトラック2(第1交響曲)へのアタッカ以外にも、「ギャグ」は幾つか仕込んでありますが、10月に出た最初の2枚同様、あんまり気付いて頂けないかも。
ベートーヴェン:クラヴィアソナタ集 [Plaudite_Amici III]
第4番 Op.7 《思ひ人》
第8番 Op.13 《悲愴》
第19番 Op.49-1 《ソナチネ》(*)
第20番 Op.49-2 《ソナチネ》(*)
使用楽器: ヨハン・アンドレアス・シュタイン、 アントン・ワルター(*)
MOCP10003/Enzo Recordings(販売:キング・インターナショナル)
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バプティストでリスト編交響曲を弾くのも大概大事(おおごと)でしたが、モーツァルト向きのアンドレアス・シュタインで作品7や作品13と斬り結んだのも誠にスリリングでした。ソナチネ2曲は楽しく弾けました。
J.S.バッハ;フーガの技法(全21曲) ヒストリカル・クラヴィコード独奏による世界初録音
使用楽器: ザクセン様式専有弦モデル(2008年、ヨリス・ポトフリーヘ)
EZCD10004/Enzo Recordings(販売:キング・インターナショナル)
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「ういろう」のように淀んだ響きが後を引くモダン・ピアノでバッハを演奏したのち、自分のクラヴィコード音源を聞くと、やはり、バッハの対位法の綾取りを《(弾きながら)聞く》困難さの度合いが、モダン楽器では跳ね上がることを再確認した次第。 透明な吸い物では自明なことが、濁った味噌汁では具の種類さえ分からない、みたいな。
歴史的クラヴィコードでコントラプンクトゥス第9・10・11番あたりをディスクに落とし込めたのは、現時点での瞬間最大風速(追い風参考記録?)なので、個人的には敢闘賞でも頂きたいところ。
【尋ねびと】3年前の目白バ・ロック音楽祭で、至近距離から食い入るように私の手元を凝視なさっていたお若い方、第4コントラプンクトゥス終了後に席の移動をお願い致しましたが、心苦しく思っておりました。新盤を一枚謹呈したく存じますので、御連絡下さい。 →返事来ました。岡山の方だそうです。