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伊左治直:《橋を架ける者 L'homme qui jette le pont》(2008)
2008年に、私は作品集CD『熱風サウダージ劇場』(FOCD2565)を製作した。このCDは、様々な編成による既存の5つの作品を中心として、それら前後の作品を橋渡しする新作小品を曲間に挟む、という構成が取られている。《橋を架ける者》は、このCDのために作曲され、CDではクラヴィコード作品《機械の島の旅(夜明け)》と合唱作品《フィネガン前夜祭》の橋渡しをする。題名はもちろん、この作品の役割に由来する。
曲は14-15世紀のバラードの形式で書かれていて、それは前述《機械の島の旅(夜明け)》の曲中に同様の箇所があることと関係する。ただし《機械の島の旅(夜明け)》のバラード部が3声の声楽曲としても演奏可能なように書かれてあるのに対し、こちらは完全に器楽を想定、バロック・オルガンの作品として書かれている。つまり、声の範囲を超える幅広い音域を行き来し、声部が一時的に増殖、補強される。
(現代の視点からではなく)バラード本来の14-15世紀の視点でいうなら、これは近未来(16-17世紀)の、かなり逸脱したバラード、とも言えるのではないか。
伊左治直
1968年生まれ。1995年、東京音楽大学大学院修士課程修了。作曲を西村朗、中世西洋音楽史を金澤正剛の各氏に師事。1991年〜2000年まで現代音楽祭「冬の劇場」を主宰。91年日本音楽コンクール1位なしの第2位(室内楽)、93年現音作曲新人賞、94年日本音楽コンクール第1位(管弦楽)、 95年芥川作曲賞、98年出光音楽賞等受賞。
《多色刷りの後奏曲I、II》
カラー印刷ではさまざまな色をCMYK(シアン、マゼンタ、黄、黒)の4色の重ね合わせで印刷する。また美術書などでは精密に色を再現するために多くの追加色を加えたり、モノクロームの写真作品の印刷でも類似色を何色も使用し微細な階調の変化を再現したりもする。この曲はそうした多色刷り印刷のように、類似した音素材の重ねあわせによる音響変化を模索した小品である。
I、IIともに、コンピュータを用いてアルゴリズミックに生成したモーダルな和音に版ずれ印刷のような滲んだ音を加えたもののみを素材とし、それを一和音ごとに音の重ね方を変化させてふたつの鍵盤上に配置しているが、Iは短いコラール風に、IIでは短い和音の連なりがぎくしゃくした時間の流れのなかで進んでいくように構成した。両曲ともフレーズの終わりには句読点のようなアクセントがつけられており、曲名はそのことに由来する。I、IIは連続して演奏されてもよいし、コンサートのなかで他の曲のあとに唐突につけられた後奏のように演奏されてもよい。今回はピタゴラス音律で演奏される。
有馬純寿 Sumihisa ARIMA
1965年生まれ。エレクトロニクスやコンピュータを用いた音響表現を中心に、現代音楽、電子音響音楽、即興演奏などジャンルを横断する活動を展開。また室内アンサンブルのメンバーやソリストとして、これまでに国内外の多くの現代音楽祭に参加し、ケージ、ライヒ、ミュライユ、リセ、フェラーリ、ファーニホウ、一柳慧、武満徹、湯浅譲二、望月京など多く作曲家の電子音響を伴う作品の音響技術や演奏を手がけ、高い評価を得ている。最近の作曲作品にフォルテピアノのための《琥珀のソナチネ》(2009)、電子音楽《うつしのエチュードI》(2010)などがある。現在、帝塚山学院大学准教授。 http://40nen.jp/arima/
A.シェーンベルク: レチタティーヴォ主題による変奏曲 作品40
《レチタティーヴォ主題による変奏曲》は、1941年8月25日から10月12日に作曲、カール・ヴァインリヒにより1944年4月10日ニューヨークで初演。主題-10の変奏-カデンツァ-フーガから成る。当初は12音によるソナタを計画したが途中で取りやめ、ニ調の変奏曲が残された。オルガン用というよりは管弦楽曲のスケッチ、という様相の譜面であり、そこがウィーン時代より夢想した「未来のオルガン」のために書いたのでは、と揶揄される所以でもある。
多久潤一朗:《オル・ガン・バン・スリング》
今回、特殊調律に対応可能なオルガンと四分音を演奏可能にすべく改造された『キグマフルート』の為のアンサンブル作品を委嘱され、ガムラン風の曲調での作曲を決めた。
極めてシンプルなシステムの楽器を、敢えて複雑化した楽器で頑張って模倣するのは滑稽な事だが、その響きに興味があり作曲するに至る。
多久潤一朗 Jun'ichiro TAKU
様々な現代奏法や民族楽器の奏法、オリジナルの特殊奏法を操り、自作自演を中心に活動中。東京藝術大学卒業。現代音楽アンサンブル『Ensemble contemporaryα』、次世代型フルートアンサンブル『マグナムトリオ』メンバー。
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カルロ・ジェズアルド 《王のカンツォン・フランチェーゼ》
ジェズアルドは1566年3月8日イタリア・ヴェノーザ生、1613年9月8日没。シェイクスピアやカラヴァッジョとほぼ同世代にあたる。ヴェノーザの大公=王(プリンチペ)ならびにコンサ伯爵であり、不貞を犯した最初の妻を殺害したことでも知られる。非常に裕福な大貴族であったため、音楽家が召使の身分であった時代に、誰憚ることなく大胆な不協和音や半音階技法など、望むままの表現を試みることが出来た。カンツォン・フランチェーゼ(フランス風の歌、シャンソン)と付題されたこの鍵盤曲は、元は4声部コンソートとして構想されたらしい。突如現れる半音階的ディミニューションが特徴的である。
K.シュトックハウゼン:オペラ『光の金曜日』よりクラヴィア曲第17番《彗星》~任意の電子鍵盤楽器ならびに電子音響のための
シュトックハウゼンの《鍵盤曲 Klavierstück》のシリーズは、まず第1番~第11番(1952-1961)がピアノ独奏のために書かれた。約20年のブランクののち、連作オペラ《光 Licht》の抜粋として、特殊奏法やアクション等をともなったピアノ独奏のための第12番(《木曜日》より)、第13番(《土曜日》より)、第14番(《月曜日》より)、そしてシンセサイザーならびに電子音響のための第15番「サンティ・フー [シンセ狂](《火曜日》より)、第16番・第17番「彗星」(《金曜日》より)、第18番(《水曜日》より)、第19番(《日曜日》より)が独立曲とされた。当初21曲セットの構想だった《鍵盤曲》集は、19作目で中断したことになる。
クラヴィア曲第17番「彗星」(KOMET als Klavierstück XVII, für elektronisches Klavier, Elektronische und Konkrete Musik, Klangregisseur)は、オペラ《金曜日》後半の一場、児童合唱・シンセサイザー・電子音響のための「子供たちの戦争」の別ヴァージョンである。児童合唱はカティンカ・パスヴェアによって多重録音された。
石川高:《何処で私は道を踏みはずしたのか。何を私は行ったのか。なすべきことの何を私は成し遂げないでしまったか。》 ~ピュタゴラス音律のオルガンと笙のための(2011)
笙は、和音を演奏できる数少ない管楽器ですが、1オクターブ、5度、4度が完全に響和するように調律されています。古代中国において使われていた三分損益法という調律法が、この楽器に残されているのです。ところで、紀元前500年頃に遡るギリシャの哲学者ピュタゴラスは、単純な整数比すなわち、1:2(1オクターブ)、2:3(5度)、3:4(4度)で楽器の弦を分割することによる、全く同じ調律のシステムを考えていました。
この曲の題名は、ピュタゴラスが門弟達に毎日自問するようにすすめた言葉といわれています。今回の作曲を振返り、自戒の念をこめてこの言葉を題名に選びました。全体は三つの部分から構成されています。
1) 「曲がった爪を持つものを飼うな。」
2) 「行く手に神殿があるときには、中に入ってはならない。扉の前を通り過ぎたとしても、中へは入るな。」
3) 「豆類を控えよ。」
これらの副題はイアンブリコスがまとめたピュタゴラス派の戒律の中の言葉です。(石川 高)
石川 高 Ko Ishikawa
1990年より笙の演奏活動をはじめ、国内、世界中の音楽祭に出演してきた。近頃は催馬楽などの歌唱でも高い評価を受けている。雅楽古典曲のみならず、現代作品や自主作品の演奏、即興も情熱的に行っている。2009年には、Dialoge Salzburg Biennale, MITO SettembreMusica (Milano, Torino), FocusGiappone (Genova)に参加。2010年には、Music from Japan 35th anniversary(New York, Washington DC), MusikTriennale (Koln), Jazz em Agosto (Lisbon), Opera ’Murmullus del Paramo’ by Julio Estrada (Tokyo)に参加。2011年には、Ko Ishikawa and Pacific Trio in University of the Pacific Conservatory of Music (California), Stanford Pan-Asian Music Festival (California)にて演奏している。
www.ko-ishikawa.net
Pearl on Ruby
真珠の形状は、無機質と接着剤の役を為す有機質から成る真珠層の堆積過程(巻き)に拠るという。形成期間が長く、巻き厚が厚いと歪みが増幅される(と同時に輝きを増す)。同様に、音が自ずと成長して音楽を形成したらどうなるか。例えば、ある音Aはある音BCに増殖する、あるいは、ある音Bはある音A,Cに分裂する、などといったルール群を与え、これを複数回反復実行することで、より大きな構造を得る。前回の実行結果の上に次の実行結果が堆積し、蛇行するような流れの中に類似の構造が繰り返し形を変えて現れるのが聴き取れる。途中で何度かルール群を入れ替えるが、全体を一つの単旋律と見なすことができる。ただし、先にある音Aなどと称したものは、より正確には半音階上の[2,1,1,1,1]などといった不等分な格子の上を何歩進むかとか、鍵盤の切り替えなどのコマンド群である。また、任意の変調・電子音の部分については、楽器音の周波数検出からパラメータを拾うが、これもまた音が自ずと成長する過程の一部と考えることができる。こうして、適当な初期値を与えることで、あたかも任意の構造をいくらでも量産できる装置を作ったかに思える。しかし実際には、ルール群の反復実行によって音の並びは常に予想外の形に成長、歪みを増幅するのであり、時に鍵盤を飛び出すなどの事態も頻発する。したがって、ルール群の実装と終わりの見えない書き換えとが今回の作曲過程のほぼ全てだった。出力された結果そのものには手を加えていない。作曲のためのプログラムはRuby言語で書いた。
池田拓実 Ikeda Takumi
プログラミング言語を用いたサウンドパフォーマンスを主として活動。即興演奏、器楽曲の作曲、物を用いる何か。パフォーマンスグループ「方法マシン」に参加(2004-2006)。映画「ホッテントットエプロン-スケッチ」音楽および生演奏付き上映に参加(2006-、監督:七里圭)。「テーブルの音楽」により、第4回AACサウンドパフォーマンス道場優秀賞受賞(2009、愛知芸術文化センター)。ジョン・ケージ「ヴァリエーションズVII」日本初演にて演奏(2011)。 http://i9ed.blogspot.com
大井浩明 オルガン・リサイタル
~ローランド・クラシックオルガンC-330による~
2011年3月25日(金) 午後7時開演
淀橋教会 小原記念聖堂
オルガン+オンド・マルトノ(※)◆大井浩明
笙◆石川高、 微分音フルート◆多久潤一朗
助成/(財)ローランド芸術文化振興財団
協力/ナヤ・コレクティブ、尾茂直之(※)
【演奏曲目】
■伊左治直:《橋を架ける者》(日本初演、2008) ~ピタゴラス音律による
■有馬純寿:《多色刷りの後奏曲I、II》 ~MIDI制御パイプオルガンのための(委嘱初演、2011) ~キルンベルガー調律(第3法)による
■A.シェーンベルク: レチタティーヴォ主題による変奏曲 作品40 (1941) ~ヴァロッティ調律による
■多久潤一朗:《オル・ガン・バン・スリング》 ~キグマシステム(微分音)・フルートとパイプオルガンのための(委嘱初演、2011)
(休憩15分)
■C.ジェズアルド:《王のカンツォン・フランチェーゼ》(1615) ~中全音(ミーントーン)律による
■K.シュトックハウゼン:オペラ『光の金曜日』よりクラヴィア曲第17番《彗星》~任意の電子鍵盤楽器ならびに電子音響のための(1994/99、日本初演)
■石川高:《何処で私は道を踏みはずしたのか。何を私は行ったのか。なすべきことの何を私は成し遂げないでしまったか。》 ~ピュタゴラス(三分損益)律オルガンと笙のための(委嘱初演、2011)
■池田拓実:《Pearl on Ruby》 ~パイプオルガンとライヴエレクトロニクスのための(委嘱初演、2011) ~ヴェルクマイスター調律(第1技法第3番)による
伊左治直:《橋を架ける者 L'homme qui jette le pont》(2008)

曲は14-15世紀のバラードの形式で書かれていて、それは前述《機械の島の旅(夜明け)》の曲中に同様の箇所があることと関係する。ただし《機械の島の旅(夜明け)》のバラード部が3声の声楽曲としても演奏可能なように書かれてあるのに対し、こちらは完全に器楽を想定、バロック・オルガンの作品として書かれている。つまり、声の範囲を超える幅広い音域を行き来し、声部が一時的に増殖、補強される。
(現代の視点からではなく)バラード本来の14-15世紀の視点でいうなら、これは近未来(16-17世紀)の、かなり逸脱したバラード、とも言えるのではないか。
伊左治直
1968年生まれ。1995年、東京音楽大学大学院修士課程修了。作曲を西村朗、中世西洋音楽史を金澤正剛の各氏に師事。1991年〜2000年まで現代音楽祭「冬の劇場」を主宰。91年日本音楽コンクール1位なしの第2位(室内楽)、93年現音作曲新人賞、94年日本音楽コンクール第1位(管弦楽)、 95年芥川作曲賞、98年出光音楽賞等受賞。
《多色刷りの後奏曲I、II》

I、IIともに、コンピュータを用いてアルゴリズミックに生成したモーダルな和音に版ずれ印刷のような滲んだ音を加えたもののみを素材とし、それを一和音ごとに音の重ね方を変化させてふたつの鍵盤上に配置しているが、Iは短いコラール風に、IIでは短い和音の連なりがぎくしゃくした時間の流れのなかで進んでいくように構成した。両曲ともフレーズの終わりには句読点のようなアクセントがつけられており、曲名はそのことに由来する。I、IIは連続して演奏されてもよいし、コンサートのなかで他の曲のあとに唐突につけられた後奏のように演奏されてもよい。今回はピタゴラス音律で演奏される。
有馬純寿 Sumihisa ARIMA
1965年生まれ。エレクトロニクスやコンピュータを用いた音響表現を中心に、現代音楽、電子音響音楽、即興演奏などジャンルを横断する活動を展開。また室内アンサンブルのメンバーやソリストとして、これまでに国内外の多くの現代音楽祭に参加し、ケージ、ライヒ、ミュライユ、リセ、フェラーリ、ファーニホウ、一柳慧、武満徹、湯浅譲二、望月京など多く作曲家の電子音響を伴う作品の音響技術や演奏を手がけ、高い評価を得ている。最近の作曲作品にフォルテピアノのための《琥珀のソナチネ》(2009)、電子音楽《うつしのエチュードI》(2010)などがある。現在、帝塚山学院大学准教授。 http://40nen.jp/arima/
A.シェーンベルク: レチタティーヴォ主題による変奏曲 作品40
《レチタティーヴォ主題による変奏曲》は、1941年8月25日から10月12日に作曲、カール・ヴァインリヒにより1944年4月10日ニューヨークで初演。主題-10の変奏-カデンツァ-フーガから成る。当初は12音によるソナタを計画したが途中で取りやめ、ニ調の変奏曲が残された。オルガン用というよりは管弦楽曲のスケッチ、という様相の譜面であり、そこがウィーン時代より夢想した「未来のオルガン」のために書いたのでは、と揶揄される所以でもある。
多久潤一朗:《オル・ガン・バン・スリング》
今回、特殊調律に対応可能なオルガンと四分音を演奏可能にすべく改造された『キグマフルート』の為のアンサンブル作品を委嘱され、ガムラン風の曲調での作曲を決めた。
極めてシンプルなシステムの楽器を、敢えて複雑化した楽器で頑張って模倣するのは滑稽な事だが、その響きに興味があり作曲するに至る。
多久潤一朗 Jun'ichiro TAKU
様々な現代奏法や民族楽器の奏法、オリジナルの特殊奏法を操り、自作自演を中心に活動中。東京藝術大学卒業。現代音楽アンサンブル『Ensemble contemporaryα』、次世代型フルートアンサンブル『マグナムトリオ』メンバー。
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カルロ・ジェズアルド 《王のカンツォン・フランチェーゼ》

K.シュトックハウゼン:オペラ『光の金曜日』よりクラヴィア曲第17番《彗星》~任意の電子鍵盤楽器ならびに電子音響のための
シュトックハウゼンの《鍵盤曲 Klavierstück》のシリーズは、まず第1番~第11番(1952-1961)がピアノ独奏のために書かれた。約20年のブランクののち、連作オペラ《光 Licht》の抜粋として、特殊奏法やアクション等をともなったピアノ独奏のための第12番(《木曜日》より)、第13番(《土曜日》より)、第14番(《月曜日》より)、そしてシンセサイザーならびに電子音響のための第15番「サンティ・フー [シンセ狂](《火曜日》より)、第16番・第17番「彗星」(《金曜日》より)、第18番(《水曜日》より)、第19番(《日曜日》より)が独立曲とされた。当初21曲セットの構想だった《鍵盤曲》集は、19作目で中断したことになる。
クラヴィア曲第17番「彗星」(KOMET als Klavierstück XVII, für elektronisches Klavier, Elektronische und Konkrete Musik, Klangregisseur)は、オペラ《金曜日》後半の一場、児童合唱・シンセサイザー・電子音響のための「子供たちの戦争」の別ヴァージョンである。児童合唱はカティンカ・パスヴェアによって多重録音された。
石川高:《何処で私は道を踏みはずしたのか。何を私は行ったのか。なすべきことの何を私は成し遂げないでしまったか。》 ~ピュタゴラス音律のオルガンと笙のための(2011)

この曲の題名は、ピュタゴラスが門弟達に毎日自問するようにすすめた言葉といわれています。今回の作曲を振返り、自戒の念をこめてこの言葉を題名に選びました。全体は三つの部分から構成されています。
1) 「曲がった爪を持つものを飼うな。」
2) 「行く手に神殿があるときには、中に入ってはならない。扉の前を通り過ぎたとしても、中へは入るな。」
3) 「豆類を控えよ。」
これらの副題はイアンブリコスがまとめたピュタゴラス派の戒律の中の言葉です。(石川 高)
石川 高 Ko Ishikawa
1990年より笙の演奏活動をはじめ、国内、世界中の音楽祭に出演してきた。近頃は催馬楽などの歌唱でも高い評価を受けている。雅楽古典曲のみならず、現代作品や自主作品の演奏、即興も情熱的に行っている。2009年には、Dialoge Salzburg Biennale, MITO SettembreMusica (Milano, Torino), FocusGiappone (Genova)に参加。2010年には、Music from Japan 35th anniversary(New York, Washington DC), MusikTriennale (Koln), Jazz em Agosto (Lisbon), Opera ’Murmullus del Paramo’ by Julio Estrada (Tokyo)に参加。2011年には、Ko Ishikawa and Pacific Trio in University of the Pacific Conservatory of Music (California), Stanford Pan-Asian Music Festival (California)にて演奏している。
www.ko-ishikawa.net
Pearl on Ruby

池田拓実 Ikeda Takumi
プログラミング言語を用いたサウンドパフォーマンスを主として活動。即興演奏、器楽曲の作曲、物を用いる何か。パフォーマンスグループ「方法マシン」に参加(2004-2006)。映画「ホッテントットエプロン-スケッチ」音楽および生演奏付き上映に参加(2006-、監督:七里圭)。「テーブルの音楽」により、第4回AACサウンドパフォーマンス道場優秀賞受賞(2009、愛知芸術文化センター)。ジョン・ケージ「ヴァリエーションズVII」日本初演にて演奏(2011)。 http://i9ed.blogspot.com