まとめ http://togetter.com/li/395649
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2012年10月24日(水)20時開演 カフェ・モンタージュ [京都市中京区夷川通柳馬場北東角]
●C.P.E.バッハ(1714-1788):ヴュルテンベルク・ソナタ集 Die Württembergische Sonaten Wq.49 (1742/44、全6曲)[クラヴィコード独奏]
第1ソナタ イ短調 (Berlin, 1742) Moderato - Andante - Allegro assai
第2ソナタ 変イ長調 (Berlin 1742) Un poco allegro - Adagio - Allegro
第3ソナタ ホ短調 (Teplitz, 1743) Allegro - Adagio - Vivace
第4ソナタ 変ロ長調 (Berlin, 1742) Un poco Allegro - Andante - Allegro
第5ソナタ 変ホ長調 (Teplitz, 1743) Allegro - Adagio - Allegro assai
第6ソナタ ロ短調 (Berlin, 1744) Moderato - Adagio non molto - Allegro
└──────────────────────────────◆◇◆─┘
ヴュルテンベルクそしてTeckh公、
モンベリアル伯爵、ハイデンハイム領主、金羊毛勲章騎士
シュベーベン地方の誉れ高き元帥であらせられる
親愛なるカール・オイゲン殿下にささぐ
チェンバロのための6つのソナタ
プロイセン公国大王陛下の宮廷音楽家・カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ
第2巻
ニュルンベルグの銅版印刷家、リュートの名手、ヨハン・ウルリッヒ・ハフナー(1711-1767)による
全42ページ

・・・
親愛なる殿下
親愛なる殿下の名の下に、わたくしのソナタ集が公にされるにあたり、わたくしには二つの多大なる恩恵がもたらされます。ひとつは、日ごろより多大な御愛顧と庇護をたまわる殿下と、愉しみを分かる喜びであり、これらを殿下の名の下に出版するにあたり、殿下への恭順を、世につまびらかにできる幸せでございます。ベルリンで殿下の音楽の教授にあたる光栄を賜りました折、頂戴しました重ね重ねの恩恵につきまして、わたくしはただ感謝の念に堪えません。これら二つの恩恵によりまして、わたくしの最も深い恭順の情をしめすべく作品の献呈にいたり、わたくしの音楽が、殿下の寛容なるおこころに、せめてもお喜びいただけることをお祈りする次第でございます。永遠なる殿下へ忠誠をこうしてつまびらかにできる機会に恵まれましたことを感謝しております。
ベルリン カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ

(訳・杉山洋一)
エマヌエル・バッハ「ヴュルテンベルク・ソナタ集」大井浩明さん全曲演奏


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2012年10月24日(水)20時開演 カフェ・モンタージュ [京都市中京区夷川通柳馬場北東角]
●C.P.E.バッハ(1714-1788):ヴュルテンベルク・ソナタ集 Die Württembergische Sonaten Wq.49 (1742/44、全6曲)[クラヴィコード独奏]
第1ソナタ イ短調 (Berlin, 1742) Moderato - Andante - Allegro assai
第2ソナタ 変イ長調 (Berlin 1742) Un poco allegro - Adagio - Allegro
第3ソナタ ホ短調 (Teplitz, 1743) Allegro - Adagio - Vivace
第4ソナタ 変ロ長調 (Berlin, 1742) Un poco Allegro - Andante - Allegro
第5ソナタ 変ホ長調 (Teplitz, 1743) Allegro - Adagio - Allegro assai
第6ソナタ ロ短調 (Berlin, 1744) Moderato - Adagio non molto - Allegro
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ヴュルテンベルクそしてTeckh公、
モンベリアル伯爵、ハイデンハイム領主、金羊毛勲章騎士
シュベーベン地方の誉れ高き元帥であらせられる
親愛なるカール・オイゲン殿下にささぐ
チェンバロのための6つのソナタ
プロイセン公国大王陛下の宮廷音楽家・カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ
第2巻
ニュルンベルグの銅版印刷家、リュートの名手、ヨハン・ウルリッヒ・ハフナー(1711-1767)による
全42ページ

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親愛なる殿下
親愛なる殿下の名の下に、わたくしのソナタ集が公にされるにあたり、わたくしには二つの多大なる恩恵がもたらされます。ひとつは、日ごろより多大な御愛顧と庇護をたまわる殿下と、愉しみを分かる喜びであり、これらを殿下の名の下に出版するにあたり、殿下への恭順を、世につまびらかにできる幸せでございます。ベルリンで殿下の音楽の教授にあたる光栄を賜りました折、頂戴しました重ね重ねの恩恵につきまして、わたくしはただ感謝の念に堪えません。これら二つの恩恵によりまして、わたくしの最も深い恭順の情をしめすべく作品の献呈にいたり、わたくしの音楽が、殿下の寛容なるおこころに、せめてもお喜びいただけることをお祈りする次第でございます。永遠なる殿下へ忠誠をこうしてつまびらかにできる機会に恵まれましたことを感謝しております。
ベルリン カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ

(訳・杉山洋一)
エマヌエル・バッハ「ヴュルテンベルク・ソナタ集」大井浩明さん全曲演奏
「かつてバッハ氏が友人の前で、出版されたソナタ集の第6曲を演奏してくれた。その友人が告白してくれたのだが、曲が終わるまで、ほとんど何がなんだかわからなかったという。確かに自分には自分なりの聴き方があって、どのように聴けば、いつまでも情熱をもって注意深く聴けるのかも心得ていたつもりだった。しかし、この友人は単に音楽が好きなだけだったようだ。音楽という物語を、そこで語られている言葉抜きで理解しようとしたのである。だから、この曲はよく人がしてしまうように、むやみやたらにけばけばしく、あるいは甘ったるく演奏してはいけないのだ。どの曲にも、それぞれの演奏のしかたがあるはずだ。」
(マールブルク『批評的音楽家』第27篇、1749年 久保田慶一訳)

