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《時代楽器によるベートーヴェン》東京公演

Fortepiano × Beethoven
NHK-BSで放映された《大井浩明 時代楽器で弾くベートーベン》、待望の東京公演!

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ベートーヴェン:ピアノソナタ全32曲連続演奏会(全8回)  
~様式別・時代順のフォルテピアノ(古楽器)による~


淀橋教会・小原記念チャペル(東京都新宿区百人町1-17-8)
JR総武線・大久保駅下車徒歩1分、JR山手線・新大久保駅下車徒歩3分

各回19時開演/18時30分開場
3000円(全自由席) [3公演パスポート8000円 5公演パスポート13000円]

【お問合せ】 合同会社opus55 Tel 03(3377)4706 (13時~19時/水木休) Fax 03 (3377)4170 (24時間受付) http://www.opus55.jp/
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チラシpdf 表(http://twitdoc.com/28AH)裏(http://twitdoc.com/28AJ)

2013年(平成25年)------------------
■第1回 9月16日(月・祝)19時 ソナタ第1番~第4番 [作品2-1, 2-2, 2-3, 7《想い人》]
■第2回 9月23日(月・祝)19時 ソナタ第5番~第8番 [作品10-1, 10-2, 10-3, 13《悲愴》]
■第3回 10月14日(月・祝)19時 ソナタ第9~11、19~20番 [作品49-1, 49-2《ソナチネ》、14-1, 14-2, 22]
■第4回 11月4日(月・祝)19時 ソナタ第12~15番 [作品26《葬送》、27-1《幻想曲風》、27-2《月光》、28《田園》]
■第5回 12月6日(金)19時 ソナタ第16~18、21番 [作品31-1, 31-2《テンペスト》, 31-3, 53《ワルトシュタイン》]

2014年(平成26年)------------------
■第6回 1月17日(金)19時 ソナタ第22~26番 [作品54, 57《熱情》、Op.78《テレーゼ》、Op.79《かっこう》、Op.81a《告別》]
■第7回 2月14日(金)19時 ソナタ第27~29番 [作品90, 101, 106《ハンマークラヴィア》]
■第8回 3月21日(金・祝)19時 ソナタ第30~32番 [作品109, 110, 111]


使用楽器 1790年アントン・ワルター、1795年ヨハン・ロデウィク・ドゥルケン、1802年ブロードウッド(5オクターヴ半)、1814年ブロードウッド(スクエア・ピアノ)他
助成 ローム ミュージック ファンデーション

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  本シリーズは、2008年4月~2009年3月に京都文化博物館ホールで行われた「大井浩明 Beethovenfries」(全13公演)のうち、クラヴィア・ソナタ全8回についての東京公演にあたります。本邦初となった、様式順・時代別のフォルテピアノを弾き分ける試みは大きな話題となり、ライヴCD(5枚)のリリースやi-Tunesでの音源公開、さらにはNHK-BS「クラシック倶楽部」にて《大井浩明 時代楽器で弾くベートーヴェン》として、ダイジェスト番組が繰り返し放映されました。

  ベートーヴェン存命時(1800年前後)、フォルテピアノという楽器は見違えるような変革、発展を遂げます。バッハやモーツァルトと同様に、ベートーヴェンは新しく作り出されてゆく楽器に強い興味を持ち続け、アクション機構や音域、多彩なペダル機能の効果を、その都度、自作品に取り入れていきました。その多くは、記号や文字で仔細に楽譜に書き込まれているものの、作曲者死後約50年を経過してから現在の形に整えられた鉄骨製のモダン・ピアノでは、再現不能な指定も多く、実際には数々の妥協を強いられているのが現状です。

  音楽史上「新約聖書」あるいは「六法全書」にまで喩えられる傑作群にもかかわらず、今までこの種のチクルスが敬遠されてきたのには幾つか理由が考えられます。まず第一に、国内でのオリジナル楽器の調達の難しさ。ついで、数年毎に変わっていった当時のフォルテピアノのアクション機構に対応するために、非常に特殊な打鍵技巧が要求されること。恣意的な編纂が介入した「新ベートーヴェン全集」はクラヴィア作品については中断されたままであり、畢竟、作曲当時の初版ならびに部分的に遺された自筆譜から、奏者自身がテクストを校訂しなければなりません。

  そして、問題をややこしくしているのは、フォルテピアノの「進化」はモダンへ向かって一直線に驀進したわけでもなく、またベートーヴェン自身の希望どおりに「応答」したわけでもないどころか、彼の天才的イマジネーションは、当時のフォルテピアノの限界も現代のピアノの制約も遥かに凌駕してしまっている点です。

  ベートーヴェンのクラヴィア・ソナタを古楽器で演奏する場合、「作曲年当時に既に存在し作曲作業に使われたタイプの楽器」ではなく、「作曲から5~20年経過したタイプの楽器」が用いられるのが通例です。製作時期が5年遅いだけで技術的には遥かに弾き易くなりますが、そうすると作曲時点での燃えるような実験精神は十全に伝わりません。今回のチクルスではあえて前者を選択し、それに従って「番号順(作曲順)」で弾き進めていきます。交響曲や弦楽四重奏曲群に比べてみても、自家薬籠中のクラヴィアという楽器のために、初期から最晩年に至るまで一貫して、いかにベートーヴェンが前衛的なアイデアを注ぎ込み続けたか、その暴れっぷりを是非お楽しみ下さい。

※2008/09年ツィクルス時の記事・・・《初期》第一回第二回第三回第四回第五回、《中期》第六回第七回第八回第九回第十回、《後期》第十一回 、第十二回(その1その2)、第十三回
by ooi_piano | 2013-10-11 02:35 | Beethovenfries2013 | Comments(0)

Blog | Hiroaki Ooi


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