ベートーヴェン:ピアノソナタ全32曲連続演奏会(全8回) ~様式別・時代順のフォルテピアノ(古楽器)による~
淀橋教会・小原記念チャペル(東京都新宿区百人町1-17-8)
JR総武線・大久保駅「北口」下車徒歩1分、JR山手線・新大久保駅下車徒歩3分
3000円(全自由席) [3公演パスポート8000円 5公演パスポート13000円]
【お問合せ】 合同会社opus55 Tel 03(3377)4706 (13時~19時/水木休) Fax 03 (3377)4170 (24時間受付) http://www.opus55.jp/
第一回公演/2013年9月16日(月・祝)19時
使用楽器 アントン・ヴァルター(1790年頃、FF-f3)
[A=430Hz、1/6ヴァロッティ不等分律]
調律 太田垣至
〈・・・チェンバロまたはフォルテピアノのための三つのソナタ、エステルハージ侯楽長ヨゼフ・ハイドン氏へ、ルイ・ヴァン・ベートーヴェンにより作曲献呈、作品II・・・ 〉
■ソナタ第1番ヘ短調Op.2-1(1794/95)[全4楽章]
Allegro
Adagio
Menuett: Allegretto
Prestissimo
■ソナタ第2番イ長調Op.2-2(1795)[全4楽章]
Allegro vivace
Largo appassionate
Scherzo: Allegretto
Rondo: Grazioso
休憩(約15分)
■ソナタ第3番ハ長調Op.2-3(1794/95)[全4楽章]
Allegro con brio
Adagio
Scherzo: Allegro
Allegro assai
■ソナタ第4番変ホ長調Op.7《思ひ人(Die Verliebte)》(1796/97)[全4楽章]
Allegro molto e con brio
Largo, con gran espressione
Allegro
Rondo: Poco allegretto e grazioso
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少年時代のベートーヴェンが親しんだ鍵盤楽器は、まずはクラヴィコード、それにオルガンを少しで、新発明のフォルテピアノに触れられたのは彼が10代半ばを過ぎてからでした。すなわちそれまでは、「ダンパー・ペダル」など目にしたことも無ければ、響きを耳にしたことも無かったことになります。ピアノ・ソナタ全32曲の半数近くは、初版時に「チェンバロまたはフォルテピアノのための」と題されていたことも思い出さねばなりません。フォルテピアノの音域・ペダル・アクションの変遷は、その都度ベートーヴェンに少なからぬ霊感を生ぜしめました。今回使用するアントン・ヴァルター(1752-1826)製作の楽器(ニュルンベルク博物館所蔵のレプリカ)は、音域5オクターヴ(FF-f3)、膝レバー(元はハンドストップ)の、1790年当時としては標準的なモデルです。作品2・作品10等のセットを現代のピアノで演奏した場合、レガートはベタベタになり過ぎ、スタッカートはキチキチに切れ過ぎ――よって両者を自由に往復出来ない――、スフォルツァートなどそもそも実現不能なわけですが、硬めのリブと細いブリッジ、真鍮のカプセルとチェックレールを備えた初期フォルテピアノの歯切れの良い音色では、これらの問題点は一挙に解消されます(適地適作)。ところが困ったことに、書かれた音符の暴れっぷりが尋常ではありません。初期ブーレーズもびっくりです。指定された指遣いも常軌を逸しています。ペダルを少しでも使い過ぎると、すぐアクションがボヤけるような当時の楽器で、ここまで破天荒な鍵盤語法をこなしたとなると、若きベートーヴェンは演奏家としてよっぽどの手練だったのでしょうか。
ベートーヴェンのクラヴィア・ソナタをフォルテピアノで演奏する場合、「作曲年当時に既に存在し作曲作業に使われたタイプの楽器」ではなく、「作曲から5~20年経過したタイプの楽器」が用いられるのが通例です。製作時期が5年遅いだけで技術的には遥かに弾き易くなりますが、そうすると作曲時点での燃えるような実験精神は十全に伝わりません。今回のチクルスではあえて前者を選択し、それに従って「番号順(作曲順)」で弾き進めていきます。本日取り上げる「作品2」の三つのソナタは、ベートーヴェンのピアニストとしてのデビューを後押ししてくれた、師ハイドンに捧げられています。徒弟時代の卒業作品と言えるでしょう。作品7の大ソナタは、ピアノ協奏曲第1番Op.15や変奏曲Op.34と同じく、弟子で優れたピアノ奏者であったバルバラ・オデスカルキ(Barbara Odescalchi)伯爵夫人へ献呈されました。ドイツ語圏でときどき添えられるニックネーム《Die Verliebte》は、「恋に落ちている最中に書かれたソナタ」といったところです。
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会場の淀橋教会・小原記念チャペル(東京都新宿区百人町1-17-8)は、JR総武線・大久保駅「北口」下車徒歩1分、JR山手線・新大久保駅下車徒歩3分です。JR大久保駅のホームからすぐ真横に見えますが、教会の入り口はこちらではなく大久保通り沿い)北側)にあります。
大久保駅北口を出て右折、大久保通り沿いに徒歩1分。新大久保駅出口(一つしかない)を出て左折、大久保通り沿いに徒歩3分。
教会の正面玄関はこのような外観です。大きな木が目印です。小原記念チャペルは左手2階になります。
〈・・・チェンバロまたはフォルテピアノのための三つのソナタ、エステルハージ侯楽長ヨゼフ・ハイドン氏へ、ルイ・ヴァン・ベートーヴェンにより作曲献呈、作品II・・・ 〉





















