大井浩明リサイタル・シリーズ《時を得たメシアン Meantime Messiaen》
第1回公演 2014年6月15日(日)午後6時
山村サロン(JR芦屋駅前)
ピアノ:大井浩明 朗読:山村雅治 エレクトロニクス:喜多敏博
喜多敏博《クエリー・レスポンス》~ピアノとライヴ・エレクトロニクスのための(2014、委嘱新作初演)
クエリーとは、ネットがすでに生活の一部である人々にとっては、意識はせずとも毎日のように日常的に発行しているものです。データベースシステムへの問い合わせのことを指します。レスポンスとは、反応、答えのことです。
本作品を設計するにあたり、ピアノ演奏だけでも成立し、ピアノの音とそれに答えるエレクトロニクスとがなるべく乖離しない作品にしたいと願って設計しました。ライブエレクトロニクスには、csound という音響プログラミングツールを使っています。古くからあるツールですが、コンピュータとはつまりBASIC言語である、という原体験を持つ世代の私にはとても使いやすく、バージョンアップもコミュニティにより未だに頻繁に行われいて、中身は古くないツールです。
本作の初演会場には、大「大井」氏の演奏に対峙して、小さくなって自分のスマホを操作してライブエレクトロニクス用コンピュータのレスポンスを引き出そうと苦闘する私がいることでしょう。とても楽しみです。
喜多敏博 Toshihiro KITA, composer
1967年に奈良に生まれる。京都大学大学院工学研究科博士後期課程研究指導認定退学,熊本大学 工学部助手,総合情報基盤センター准教授,eラーニング推進機構教授,現在に至る。工学博士(名古屋大学,2005年)。eラーニングシステム,LMS/VLE,非線形システム,電子音楽に興味を持つ。 先端芸術音楽創作学会(JSSA) 運営委員。
ACMP(Asia Computer Music Project) 2012(台北、台湾)および NIME(New Interfaces for Musical Expression) 2013(大田、韓国)にて、Webアプリケーションのアクセスログデータを実時間音響化するデモを実施。2013年8月に熊本市現代美術館ミュージックウェーブ071「ラップトップミュージックコンサート&ワークショップ」を実施。Csound Conference 2013 (Boston, USA) および 第18回JSSA研究会(東京)にて、専用アプリ不要の聴衆参加型作品 "Audience's Smartphone Jam Session" を発表。
山村雅治 (テクスト翻訳/朗読) Masaharu YAMAMURA
1952年芦屋市生まれ。法政大学文学部英文学科卒業。在学中に長詩「哭礼記」を「現代詩手帖」誌に発表、詩人としてデビュー。舞台歴は、6歳での能舞台での仕舞に遡り、現在では劇団「北辰旅団」で活動を重ねている。1986年、芦屋市に多目的ホール「山村サロン」を創設、音楽・文学・美術・演劇等、ジャンルを横断する多彩な芸術活動をプロデュースしている。著書に、『マリア・ユージナがいた』(1991年)、小説『G』(2冊本、1993年)、『宗教的人間』(新装版 2004年)、『芦屋私記』(2007年)、初期詩篇集『哭礼記』(2013年)(いずれもリブロ社)、『自録「市民立法」』(1999年、藤原書店)などがある。
第1回公演 2014年6月15日(日)午後6時
山村サロン(JR芦屋駅前)
ピアノ:大井浩明 朗読:山村雅治 エレクトロニクス:喜多敏博
●O.メシアン(1908-1992):《幼な子イエスに注ぐ20のまなざし》(全20曲、1944) ――ドン・コルンバ・マルミオン、モーリス・トエスカのテクスト朗読を伴うオリジナル原案版/日本初演
I.父のまなざし
II.星のまなざし
III.交換
IV.聖処女のまなざし
V.子にそそぐ子のまなざし
VI.その方によって万物はつくられた
VII.十字架のまなざし
VIII.いと高きところのまなざし
IX.時のまなざし
X.喜びの聖霊のまなざし
(休憩 15分)
●喜多敏博(1967- ):《クエリー・レスポンス》~ピアノとライヴエレクトロニクスのための(委嘱新作初演、2014)
●O.メシアン:《幼な子イエスに注ぐ20のまなざし》(1944)
XI.聖処女の初聖体拝領
XII.全能のことば
XIII.降誕祭
XIV.天使たちのまなざし
XV.幼な子イエスの口づけ
XVI.預言者、羊飼いと東方三博士のまなざし
XVII.沈黙のまなざし
XVIII.恐るべき塗油のまなざし
XIX.眠っていてもわたしの心は目覚めています
XX.愛の教会のまなざし

クエリーとは、ネットがすでに生活の一部である人々にとっては、意識はせずとも毎日のように日常的に発行しているものです。データベースシステムへの問い合わせのことを指します。レスポンスとは、反応、答えのことです。
本作品を設計するにあたり、ピアノ演奏だけでも成立し、ピアノの音とそれに答えるエレクトロニクスとがなるべく乖離しない作品にしたいと願って設計しました。ライブエレクトロニクスには、csound という音響プログラミングツールを使っています。古くからあるツールですが、コンピュータとはつまりBASIC言語である、という原体験を持つ世代の私にはとても使いやすく、バージョンアップもコミュニティにより未だに頻繁に行われいて、中身は古くないツールです。
本作の初演会場には、大「大井」氏の演奏に対峙して、小さくなって自分のスマホを操作してライブエレクトロニクス用コンピュータのレスポンスを引き出そうと苦闘する私がいることでしょう。とても楽しみです。
喜多敏博 Toshihiro KITA, composer
1967年に奈良に生まれる。京都大学大学院工学研究科博士後期課程研究指導認定退学,熊本大学 工学部助手,総合情報基盤センター准教授,eラーニング推進機構教授,現在に至る。工学博士(名古屋大学,2005年)。eラーニングシステム,LMS/VLE,非線形システム,電子音楽に興味を持つ。 先端芸術音楽創作学会(JSSA) 運営委員。
ACMP(Asia Computer Music Project) 2012(台北、台湾)および NIME(New Interfaces for Musical Expression) 2013(大田、韓国)にて、Webアプリケーションのアクセスログデータを実時間音響化するデモを実施。2013年8月に熊本市現代美術館ミュージックウェーブ071「ラップトップミュージックコンサート&ワークショップ」を実施。Csound Conference 2013 (Boston, USA) および 第18回JSSA研究会(東京)にて、専用アプリ不要の聴衆参加型作品 "Audience's Smartphone Jam Session" を発表。

1952年芦屋市生まれ。法政大学文学部英文学科卒業。在学中に長詩「哭礼記」を「現代詩手帖」誌に発表、詩人としてデビュー。舞台歴は、6歳での能舞台での仕舞に遡り、現在では劇団「北辰旅団」で活動を重ねている。1986年、芦屋市に多目的ホール「山村サロン」を創設、音楽・文学・美術・演劇等、ジャンルを横断する多彩な芸術活動をプロデュースしている。著書に、『マリア・ユージナがいた』(1991年)、小説『G』(2冊本、1993年)、『宗教的人間』(新装版 2004年)、『芦屋私記』(2007年)、初期詩篇集『哭礼記』(2013年)(いずれもリブロ社)、『自録「市民立法」』(1999年、藤原書店)などがある。