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バイエルン放送響とは本番前日の木曜日朝に、最初のリハーサルを行いました。
午後一杯使ってよい、と言われたソリスト控え室でダラダラさらっていたら、ほどなくメガネをかけた温厚そうなおじさんが現れ、「あ、使用中ですか、失敬」と言いつつすぐ去っていきました。今晩このホールで別団体の演奏会があると聞いておりましたが、そのコンマスでしょうか。練習を続けるうち、真っ黒な譜面のせいでどうにも眠くなってしまい、野比のび太のように「ぐう。」とピアノに突っ伏していたら、再び先ほどのおじさんが登場、「あのー、いつまでこの部屋使います?」と訊くので、寝ぼけながら「いや6時まで大丈夫って聞いてるんですけど。」と答えると、再び消えました。
そのうち、ヘラクレスザールの舞台からピアノの音が聴こえてきました。ベートーヴェンの作品109のソナタ。これが楽屋スピーカーを通してさえ察せられるほどの、信じ難く素晴らしい音色で、喩えるなら全盛期のアルヘリチがラヴェル協奏曲第1楽章のブルーノートのひとふしで一瞬醸し出す、この世ならぬ蟲惑的な響きとでも申しましょうか。

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# by ooi_piano | 2005-02-10 22:24 | コンサート情報 | Comments(2)


このブログのカテゴリータイトルでは《クラヴィコード様への「五体投地」》となっていますが、まさに《五「指」投地》というイメージで、指を鍵盤へ向かって一本一本「投げて」いる感じです。

私が現在使用しているのは、ベルギー・トーレムベークに工房を構えるヨリス・ポトフリーヘ(Joris Potvlieghe)氏のザクセン式5オクターヴ専有弦モデルのクラヴィコードです。
彼の製作するクラヴィコードは、録音ではミクローシュ・シュパーニによるBISのエマヌエル・バッハ全集が代表的ですが(vol.1, 2, 3, 10, 12, 14等)、他にもAndrew De MasiのG.-W.Raes作品集や、Siebe Henstra、Tom Beghin、Johan Huys、Arthur Schoonderwoerdらによる音源もあるようです。

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# by ooi_piano | 2005-02-10 07:11 | クラヴィコード様への五体投地 | Comments(0)


オンド・マルトノを演奏する時、右手はリボンと呼ばれる鉄輪に人差し指を通し、鍵盤端を滑って音程を取る一方、左手はトゥッシュと呼ばれるスイッチで音量やアーティキュレーションを制御します。(そうでない奏法もあります。)この左手のトゥッシュについて、手首を高い位置に保って、主に「上下運動」でコントロールしようとしていたところ、「低めの手首」で「回転運動」にするようアドヴァイスを受けました。見かけ上、どうしてもスイッチあるいは鍵盤を連想させることから、「手首が低かったら脱力出来ひんやん」と思い、「回転運動」は身につかないままでした。

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# by ooi_piano | 2005-02-08 08:01 | Comments(0)